[2016/08/11] (最終更新日 2021/06/29)
「ディレクトリ」と「サブドメイン」、SEO効果高いのはどっち?/Google回答
サイト内に別の話題のWebページがあるとき、それぞれの話題ごとに「ディレクトリにまとめる」方法のほか、場合によっては「サブドメインにまとめる」方法も考えられます。
サイトによってどちらを選ぶかは異なりますが、SEO効果にそれぞれ違いはあるのでしょうか?こんな疑問にGoogleが回答しました。
ディレクトリ?それともサブドメイン?
Google公式オンラインQ&Aイベントにて、スポークスパーソンであるジョン・ミューラーに、こんな質問がありました。
自社サイトでは、似たようなトピックが5つあります。
(それぞれのページの)内容は十分違っていて、別々のディレクトリに入れる方法もあるかとは思いますが、当社はそれらをサブドメインにまとめています。
この方法で順位に何か悪影響はありますか?
異なる話題をまとめる二つの方法
例えば、あなたがファッションサイトを運営しているとして、コンテンツページの主題が「シャツ」「Tシャツ」「パーカー」「ジャケット」「コート」といったグループに分けられるとします。
これらは大きなくくり(ファッション)では似たような主題ですが、それぞれのグループは明確に違っています。
こうした場合、それぞれのコンテンツを、
- fashion.com/シャツ
- fashion.com/Tシャツ
- fashion.com/●●●
とディレクトリでまとめるのと、
- シャツ.fashion.com
- Tシャツ.fashion.com
- ●●●.fashion.com
と、サブドメインでまとめるのとで、SEO効果に違いはあるか?という質問のようです。
Google「どっちでもかまわない」
これに対するミューラーの回答が、下記のようなものでした。
通常なら、何も悪影響はない。
Googleは、サブドメインもサイト内の一部分として見る。ディレクトリでも同じだ。
ただ、サブドメインの場合は、ワイルドカード( * )が入ったサブドメインかどうかは注意すべきだ。数が少ないならともかく、これが入っていると、Googleがうまくクロールできなくなるので。
ワイルドカードが入っているようなトリッキーな作り方でないかぎり、サブドメインでもディレクトリでもどっちでもかまわない、ということのようです。
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「それよりも、コンテンツが大事」
さらにミューラーは、このようにも付け加えています。
また、完全に別々のサイトをサブディレクトリで管理してたら、それはそれでGoogleは(違うサイトとして)理解するだろう。
また、同じドメインとかホストネームの中にあるけど、こっちはまた別の、ユーザー生成コンテンツ(CGM/UGM)だなとか、全然違うサイトなんだなとか、そういうのもGoogleは理解できるだろう。
つまり、サブドメインかディレクトリかではなく、コンテンツの方が重要なんだ。Googleアルゴリズムは、コンテンツの違いを理解したうえで順位付けやコンテンツの区別をするんだ。
横道にそれず、最も重要な対策を
ミューラーの発言を総合すると、SEO効果を考えるなら、「ディレクトリかサブドメインか」といったテクニカルな(=細かい)ことは気にせず、もっとも重要な点を改善すべき、と言えます。
今回に限らず、SEO対策について語る際のGoogleはいつも、基礎SEO対策、すなわちコンテンツ改善と被リンク対策の大切さを強調します。いずれも地道な対策ですが、横道にそれず続けることが一番の近道になります。対策の優先順位を間違えないよう気をつけましょう。
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