[2016/11/07] (最終更新日 2021/06/21)
ペンギン4「以前」の順位に逆戻り?/米Googleで報告相次ぐ
展開から数週間が経ち、一度沈静化したかのように見えたペンギンアップデート4.0ですが、ここに来て突然、順位が「ペンギン以前に戻ってしまっている」との報告が、米SEO界隈で相次いでいます。
Google検索では、ときおりものすごいスピードでアルゴリズム(順位決定プログラム)が更新されることがあります。今回報告されている順位の動きも、ペンギンアップデート4.0の「やりなおし」もしくは「展開中止」が原因である可能性はゼロではありません。果たして何が起きているのでしょうか?
ペンギン4.0の影響「なかったこと」に?
報告が相次いでいるのは、米の著名なSEO情報サイトであるです。
この中のフォーラムで、複数のサイト管理者が、「検索結果ランキングが、ペンギン4.0以前に戻った」と投稿しているのです。その内容は下記のようなものです。
私が見ている検索結果リストが、ペンギンアップデート4.0が展開される「前」の検索ランキングに戻っているように見える。…私だけ、まだペンギン展開されていないみたいに見えるよ。
ペンギン4.0展開前の検索結果ランキングとそっくりだ。ペンギン4.0後に順位上昇していたページも、今はペンギン前の順位に戻ってしまっている。逆に、ペンギンで落ちたページはまた上がってきている、という具合だ。
可能性としては否定できませんが、本当にこんなことが起きているのでしょうか?
Googleはペンギン4.0成果に満足している
先に結論を述べると、おそらく、ペンギンアップデート4.0展開が中止され、なかば「なかったことにされる」ようなことは、起きていないはずです。理由は複数ありますが、最も大きな理由は、Googleがペンギン4.0の展開完了に大き手応えを感じていたことです。
ペンギン展開後、Googleのスポークスパーソンであるゲイリー・イリェーシュ氏が、今回のアルゴリズムアップデートは非常に満足のゆく出来だ、と
Googleにとって、準備に二年もかけただけあり「満足行く出来」となったペンギンを、帳消しにする理由はなさそうです。
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ペンギン4「帳消し」説、可能性は低いか
このペンギン4.0やり直し説よりも、まず検討したいのは、現在Googleが通常運行で評価した結果の検索ランキングが「偶然ペンギン4.0前と似ていただけ」なのでは、という可能性です。
既報のとおり、現在のGoogleは、人工知能を使って、常にランキングを改善し続けています。これで順位評価シグナル自体は変わらないものの、とくに検索結果上位(検索結果1ページ目など)では、この微妙な変化から、とくに大きな影響を受けます。(→)
言ってみれば、現在のGoogleは、少しずつ、しかし着実に、検索ランキングを「改善」し続けているというわけです。この結果、いまの検索ランキングが、過去のランキングと似たものになったとしても、けして不思議ではありません。
順位決定の大きな軸には変化みられず
ペンギン4.0「やり直し説」の真偽はまだはっきりとは言えないものの、自分のサイトの検索順位が動いた時に、その直前にどこかで見かけたアルゴリズム関連ニュースを関連付けて考えたくなるのは、どのサイト管理者にも少なからず見られる傾向でしょう。
しかし、順位変動が起きたときには、そもそも自分が直前にどういう対策をしていたか、そして、自分以外のよそのサイトがたくさん順位変動しているかどうか、をまず確認すべきです。今回はも、直近で大きな変動は確認しておらず、関連性はまだはっきりとは見えていません。
によれば、検索順位は大きく、コンテンツと被リンク対策しだいで決まります。こうした基礎となる対策を着々と積み上げると、確実に順位は上がります。今回見られた変動でも、この基礎の部分に変更は見られません。自サイトに変動があった場合は、まずコンテンツと被リンク対策を競合サイトと比較し、足りない部分を強化してみて下さい。
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