Google「ウィジェットリンクは自動的にnofollow扱いする」と発言/SEOへの影響は?

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[2017/05/19] (最終更新日 2021/07/02)

Google「ウィジェットリンクは自動的にnofollow扱いする」と発言/SEOへの影響は?

Googleが、たくさんのサイトに配信されるウィジェットに埋め込まれた「Powered by ○○○」とか「ツール配布元:株式会社△△△」のようなリンク(ウィジェットリンク)につき、自動的にnofollowリンクとして扱う、と発言しました。

かつてGoogleは、大量のサイトに埋め込まれたウィジェットリンクにはnofollow属性を追加するよう指導していましたが、そうした対応が必要なくなるのでしょうか?本記事で說明します。

ウィジェットリンクはガイドライン違反?

2016年時点、Googleは、様々なサイト上で動作する小さなツール、通称「ウィジェット」を使ったリンクビルディング手法の一部が「ガイドライン違反だ」とのアナウンスを公開しました。
ここでは違反となるウィジェットリンクの例も提示され、該当するウィジェットでのリンクビルディング施策がペナルティに繋がる可能性は、今後高くなると考えられます。
一体どのようなウィジェットリンクがガイドライン違反となるのでしょうか?

2016年、Google 検索セントラル ブログにて該当のウィジェットを利用したリンクビルディングが「ガイドライン違反と見なされる」と明確に記しています

本日Googleは、様々なサイトへ配信されるウィジェットでのキーワード入り隠しリンクや低品質リンク埋め込みにつき、当社のポリシーを再掲します。ウィジェット(中略)の中には、編集できない場所に他サイトへのリンクを埋め込んだものや、編集できないアンカーテキストを含むものがあります。これらはGoogleウェブマスターガイドライン違反となります。

(原文英語、翻訳は筆者)

こうしたウィジェットでリンクビルディング施策を行うサイトは、今後Googleから手動ペナルティ(Googleの目視確認を経た著しい検索順位の低下など)を受ける可能性が強くなります。

該当ウィジェットによる悪影響からの復旧方法

該当ウィジェットの利用でサイト順位に悪影響が出た場合、復旧方法として、Googleは下記の方法を案内しています。

  • ウィジェットのリンクに「rel=”nofollow”」属性を追加
  • あるいは、リンク自体の完全な削除
  • いずれか実施後、サーチコンソールで「再審査リクエスト」送信

“A reminder about widget links”on Google Webmaster Central Blog, 翻訳は筆者

この手順(nofollowあるいはリンク削除後、再審査リクエスト送信)を踏めば、追って再審査リクエストが受理されたか不受理か、つまりサイトの順位復旧見通しが連絡されるといいます。

2017年時点では、ほとんどの場合、ウィジェットリンクの対応は不要か?

ウィジェットリンクの配信者に対してGoogleはリンクに「rel=”nofollow」属性を追加するか、リンク自体を削除するように推奨していました。しかし、2017年以降、Googleが自動でウィジェットリンクにnofollow扱いしてくれるといいます。

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2017年、Google「ウィジェットリンク見つけたら、こっちで勝手にnofollow扱いしておく」

Googleの発言は次のようなものです。(原文英語、翻訳は筆者)

Google(アナリスト ジョン・ミューラー氏):
(ウィジェット内の)リンクには、nofollow属性を設定しておくよう推奨しています。

ただ、とくに広範囲にわたってウィジェットリンクが配信されているような場合は、我々はそれに気づき次第、Google側で自動的にnofollowリンクとして扱うことになります。

つまり、基本的には、Googleがウィジェット掲載サイトをいくつかクロールして「あ、同じウィジェットが載ってるぞ」と気づいたら、そのときそのリンクは、ただたんにnofollow扱いされることになる、ということです。

この発言は、Googleの公式オンラインフォーラムで、Googleのジョン・ミューラー氏が行ったものです。

ウィジェットリンクって?

該当する「ウィジェットリンク」の例として、Googleはウェブマスターガイドラインに次のような画像を掲載しています。

該当例は下記のようなものです。
20160909-widget-nevergonnaletyoudownnevergonnagiveyoucatvideos

20160909-widget-somanyvisitorssuchwow

20160909-widget-awesomewidgetwinwin

“A reminder about widget links”on Google Webmaster Central Blog

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ウィジェット「掲載側」はあまり気にしなくていい

なお、「nofollowの設定」や「リンクの削除」が求められていたのは、ウィジェットの「掲載サイト」側ではなく「配信サイト」もしくは「リンク先のサイト」側の管理者に対してである点を覚えておきましょう。

つまり、あなたがウィジェットを掲載していても、それで直ちにSEO評価が台無しになったりすることはほぼない、ということです。

あなたが掲載しているウィジェットのリンクがnofollowになっていなかったとしても、あなたのサイトには特に悪影響は何もないはずです。

しかも、今回Googleは「nofollowになっていなかったとしても、Google側で勝手にnofollow扱いします」と言っています。つまり、あなたがウィジェットリンクを掲載していて、それで何も対応していなかったとしても、二重の意味で大丈夫なのです。

SEOのどこに影響するか、要確認

しかし、ウィジェットリンクに関するGoogleの発言は、どれもイマイチまぎらわしいというか、誰がどういう影響を受けるのかがわかりづらいように思われます。

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