[2020/01/22] (最終更新日 2022/06/08)
キーワードカニバリゼーションの意味や見つけ方、対処法まとめ
対策中のキーワードで順位をチェックしていると、
どんなに対策を施しても(インデックスされていない場合やペナルティを受けている場合は除きます)「順位が圏外のまま変化しない」ケースが見られます。
または「順位が上位に確認できたり、圏外になったり」などを繰り返すなどの場合も。
目次
日々、数百件単位で検索順位状況をウォッチしていると、わりとよく見られるケースです。更に個別に詳しく状況を確認してみると、対策中のページとは別のページが(も)評価されている場合が多いのです。
このようなケースは、単純に対策を始めたばかり、対策キーワードと対策ページの内容がそもそもマッチしていない、という原因を除くと、同じキーワードで複数のページが競合している状態「キーワードカニバリゼーション」が起きている可能性が高いと考えられます。
キーワードカニバリゼーションとは
カニバリゼーション(cannibalization)とは、「共食い」状態を指す言葉で、SEOでいうところのカニバリゼーションは、同じドメイン内のページで評価を奪い合う状態となります。
ビジネスにおいては、同じグループ内や同地域の店舗間で売上・顧客を奪い合う状態をカニ張りゼーションといいます。
上記を踏まえ、SEO分野で「キーワード」のカニバリゼーションというと、同じドメイン内にSEOキーワードで評価されるべきページが複数存在している状態で、どのページがキーワードのページとして最適なのかを検索エンジンが判断できなくなった状態とお考えください。
このようなキーワードのカニバリゼーションが起きると最悪の場合、該当の複数ページが検索結果に表示されなくなってしまう現象が起きてしまう事もあります。このような現象を「キーワードカニバリゼーション」といいます。
キーワードカニバリゼーションが起きると発生する現象
検索結果ページに2つのページが表示される
同じキーワードでGoogleの評価対象のページが2つあるため、検索結果ページに2つのサイト内のページが表示される場合があります。
検索結果の1ページ目など上位を独占できてる状態ならそのままにしておいてもよいと思いますが、微妙な順位の場合は評価の分散を防ぐ対処を検討してみてる必要があります。
検索結果に表示されるページが入れ替わる
今日は1位だったページが、次の日に確認すると圏外。更に次の日には1位と、検索順位の計測結果が出たり入ったりを繰り返す場合、サイト内で別のページとカニバリゼーションが発生し、評価が入れ替わっている可能性が考えられます。
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キーワードカニバリゼーションにならない為に出来る事は?
サイトの運用歴が長い、また、サイトボリュームが大きい場合、同じテーマのページが増えていく事が考えられるので競合するページが出て来てしまいがちです。
サイト内でページが競合し合わない為に注意したい事は、個々のページに対策キーワードを振り分ける事や、ページのタイトルやディスクリプションを固有の内容にする事に注意すると良いでしょう。
キーワードカニバリゼーションが起きているページの見つけ方
対策しているキーワード・URLのみで順位を計測している場合、その対策キーワードの「ドメイン内順位」も確認してみましょう。
上の画像は、SEO Packの付属ツールSEOツール「seodoor」で順位計測している画面です。「SEO無料ツール」というキーワードでの順位計測結果となりますが、
「G順位」は圏外で、「Gドメイン順位」は13位と表示されています。
計測順位に違いがありますね。
これは、「SEO無料ツール」というキーワードと対策URLでは圏外と計測されているが、対策URLと同じドメイン内の別のページで13位に計測できるURLがある状態を意味します。
つまり「SEO無料ツール」というキーワードで評価されているページが、対策しているページとは別にサイト(ドメイン)内にある事がわかります。
実際にどのページが評価されているかについては、seodoorの「オンデマンド検索順位調査」機能を利用し「ドメイン一致」で探してみると該当のランディングページが簡単に見つかります。
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カニバリゼーション状態のページが見つかった後の対処法
同じドメイン内にキーワードカニバリゼーションの状態のページを見つけたら、いくつか対処法があります。
1つ目は、表示してほしくないページからもう一方の表示させたいページへ「301リダイレクト」する方法。
2つ目は、優先させたいページのhtmlソースコードにcanonicalタグを設定しURLの正規化を行う方法。
3つ目に、複数ページのコンテンツを統合するなどの対処法があります。
キーワードのカニバリゼーションに悩まされた場合、どの手段をとるかは、サイトの戦略や状況などにより、一概にどの方法が良いとはいえませんが、一番簡単な方法は「canonical」タグでURLの正規化を行う方法です。
しかし、canonicalタグは、あくまでサイトオーナー側からGoogleなど検索エンジンへの「提案」となります。
設定したからといって検索エンジンが必ず提案に従い判断してくれるわけでは無いという事を頭の片隅に置いておいた上で試してみる事をお勧めします。
キーワードカニバリゼーションについてまとめ
大まかに、キーワードカニバリゼーションについて言葉の意味や見つけ方、対処法などご紹介しました。
もしサイト内でカニバリゼーションの関係にあるページが見つかったとしても、「必ず対処しなければならない」というわけでは無く、ケースバイケースとなり難しい選択が迫られるかもしれません。
順位状況やアクセス状況なども判断材料にし、最善の方法でカニバリゼーションの対応をしてみてください。
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