[2018/06/27] (最終更新日 2021/06/25)
SEOに効くアンカーテキスト設定のポイントとは?
SEO対策を進めていると、ついつい疎かになってしまいがちなのが「リンクの設定」です。
ひと言で「リンク」といっても内部リンクと外部リンクがありますが、皆さまはリンクのアンカーテキストにこだわりを持って設定されていますでしょうか。
サイト制作やSEOを外部に委託している場合は「そういうものだ」と疑問を持たずに設定しているかもしれません。
内部リンクも外部リンクも、対策ページに向けたリンクというのは、「これだけやれば劇的な上昇をもたらす魔法の手段」とはいえないものの、SEO上有効な手段であることは間違いない。
本記事では、内部リンク、外部リンクに分けSEOに効くアンカーテキストの設定方法をご紹介します。
目次
リンクのアンカーテキストとは?
まずは、アンカーテキストって何?という部分からご説明させていただきます。SEO対策サービスである「SEO Pack」にいただくお問合せにも「アンカーテキストってイマイチ理解できない」というお問合せを頂戴します。
アンカーテキストとは、リンクが設定されている文字列のことで「リンクテキスト」ともいいます。
HTMLでは<a></a>で囲んだ文字列の部分がアンカーテキストになります。
上記は、SEO Pack製品サイトのトップページの一部ですが、画像中の‟SEO対策についての基本”と記載している部分にリンクが設定されております。通常、装飾などの変更をしなければ、リンクの設定されている部分は、青い文字に青い下線で表示されている事が多いです。
このように、リンクの設定されている文字列、上記の画像でいえば「SEO対策についての基本」の部分を「アンカー(のついている)テキスト」といいます。
アンカーテキストとして使用されている文字列とそのリンク先のページは、関連があると考えられるため、SEO対策では、アンカーテキストに対策キーワードが含まれるようなテキストを設定します。また、まったく同一のアンカーテキストがたくさん設定されているよりも、自然なリンクに近い、多様なアンカーテキストが望ましいとされています。
理想的なアンカーテキストとは
一般的には、アンカーテキストに 対策キーワード(ターゲットワード)が入っている事が理想的です。例えば以下をご確認ください。
項目 | 内容 |
---|---|
ターゲットワード | オフィスチェア |
ターゲットワード入りアンカーテキスト | <a href=”xxx”>オフィスチェアならショップABC</a> |
アンカーテキストとGoogle評価
例は、オフィスチェアを販売するサイトのページで、リンク先もオフィスチェアの製品ページ、と仮定します。
この場合、リンク先ページの内容が「オフィスチェア」関連であり、しかもアンカーテキストまで「オフィスチェア」を含んでいれば、Googleに対して「このページはオフィスチェアを探す人の役に立つページです」
と、より効率よく伝えることができそうです。
ここまでが、ターゲットワード入りアンカーが良いとされる理由です。
アンカーテキストの理想的な配分を知ろう
特に、SEO対策を行うビジネスサイトでは、理想的なアンカーテキスト分散の配分を知り、被リンク対策の内容をそれに近づける必要があります。
この「理想の配分」を知るために米SEO企業が行った重要な調査研究があります。
この企業は、実際の検索上位ページをたくさん調べ、それぞれのアンカーテキスト分散の割合を調査しました。その結果から、「最も自然なアンカーテキスト配分」を明らかにしようとしたのです。
調査方法
この研究で用いられた調査対象と調査方法は、下記のようなものです。
項目 | 内容 |
---|---|
調査方法 | 全ページ分の被リンクのアンカーテキストを調べ、 キーワード入りのものの割合を集計 ※被リンク調査は OSE を利用 |
調査対象サイト数 | 合計 10サイト |
調査対象サイトの内容 | 多くの被リンクを持つ大手サイト・ 国際的な有名サイト |
調査対象ページ数 | 合計 59ページ |
調査対象ページの内容 | 製品ページ(31ページ)、カテゴリページ(28ページ) |
実際に自然なリンクを多く獲得しているページが、平均的にどれくらいの「キーワード入りアンカーテキスト」を獲得しているのか、を集計し、その割合を出そう、というものです。
では、さっそく集計結果を見てみましょう。
キーワード入りアンカーテキストの割合は
調査の結果、全被リンクのうちキーワード入りアンカーテキストを使ったものは、次のような割合とわかりました。
アンカーテキストの分類 | 全体の中の割合 |
---|---|
ターゲットキーワード入り | 34.6% |
キーワードなし | 65.4% |
なんと、たくさんの自然な被リンクがついた人気ページでも、キーワード入りアンカーテキストを使った被リンクは、全体の3割強しかありませんでした。
調査結果 – キーワード入りアンカーテキストは「3割程度」に
この調査結果をもとにすると、SEO対策において、アンカーテキスト分散の理想的な配分は、ターゲットキーワード入りが3割強(キーワードなしが7割弱)と言え、これで最も効果的にSEO対策の成果を出すことができるようになるでしょう。
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実際にSEO対策で役立ててみよう
以上、検索上位との相関をメインに説明しました。他にも、アンカーテキスト分散には順位安定化などのメリットがあります。特にいまSEO対策中のサイトは、被リンクの状態をこの約「3:7」の割合に近づけることをおすすめします。
それでは「内部リンク」「外部リンク」に分けアンカーテキストのポイントをご紹介していきます。
内部リンクのアンカーテキスト設定のポイント
内部リンクとは、自サイト内でページ間を行き来できるように設定されているリンクの事を指します。内部リンクの例としては、「ナビゲーションメニュー」や「フッターのリンク」「ページ中のコンテンツ内からのリンク」「パンくず」などが想像しやすいでしょうか?
内部リンクが適切に設定される事のメリットとしては以下です。
- サイトの使いやすさ向上
- 検索エンジンが理解しやすく検索エンジンの回遊性が向上。下層ページもインデックスされやすい
- 内部リンクが集まるページは「重要なページ」
上記に挙げた3つのメリットからSEO対策には内部リンクを適切に設定する事が大事になってくる事がわかります。
それでは内部リンクのアンカーテキスト設定のポイントをご紹介していきます。
リンク先のページのテーマがわかるようなアンカーテキストを設定する
よく 「HOME」「こちら」「VIEW MORE」というアンカーテキストが設定されているケースを目にします。
SEOを意識したアンカーテキストの設定では避けた方が良いでしょう。
また、URLだけのアンカーテキストも、その先のページが想像できないので同様に避けた方が良いでしょう。
アンカーテキストはリンク先のテーマがわかるような文字列で完結な事が望ましいです。
上記例だと「HOME」ではなく「フルーツ通販のディーボ」などが望ましく、「こちら」ではなく「SEO Packのサービス詳細」など、リンク先のページの内容が想像できるように最適化すると良いでしょう。
アンカーテキストにはSEOで対策しているキーワードを含めましょう
対策ページの内容を表すようなアンカーテキストを設定する事がポイントと前述しましたが、そのアンカーテキストには対策キーワードが含められている事がポイントです。だからといって、やみくもにキーワードを詰め込むのではなく、簡潔にテーマを表現するアンカーテキストを設定しましょう。
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SEO対策キーワードと完全一致の内部リンクは危険?
内部リンクのアンカーテキストはキーワードを含めたアンカーテキストにすると比率的に危険なのでは?」と思いませんか?
この疑問に関しては、Googleの検索品質チームの責任者であるMatt Cutts(マット・カッツ)氏がウェブマスター向けのQ&Aビデオで回答してくれています。
回答としては以下のようです。
「普通は問題ない。内部リンクによって何かトラブルが起きることは普通はない。」
外部リンクのアンカーテキスト設定のポイント
外部リンクとは、外部(他)のサイトから自サイトへ設定されているリンクの事を指します。外部リンクは「被リンク」といった言葉でも表現されますが、この外部リンクを多く得ているサイトは、それだけ人に役に立つサイトであると検索アルゴリズムはみなし、いまだに被リンクは順位決定においてかなり重視されているのが現実です。外部リンクは多ければいいといった判断は、現在のSEO対策では危険な考え方です。外部リンクの品質についてはSEO Packの外部SEO(被リンク)の詳細をご確認いただければと思いますが、本記事ではどのようなアンカーテキストを設定すると良いのかをご紹介します。
全て同一のアンカーテキストになっていないか
外部リンクのアンカーテキストが全て同一になっている場合は、不自然でちょっと危険です。アンカーテキストは、自分でコントロールできる範囲で分散するようにしましょう。
また、上記画像例の‟新宿 歯科”というように対策キーワードそのままのアンカーテキストではなく、‟新宿の歯医者さんなら「ディーボ歯科」”のように簡潔で自然なアンカーテキストを心がけましょう。
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SEOに効くリンクのアンカーテキスト設定方法まとめ
内部リンク、外部リンクのアンカーテキスト設定のポイントについてご紹介しました。
順位上昇のためにはアンカーテキストを分散(種類を増やす)させて、自然なアンカーテキストを織り込む事をおすすめします。
一番、アンカーテキストの盲点となりやすい部分は「内部リンク」でしょうか?
ご自身のサイトの内部リンク、外部リンクをこの機会に見直してみる事をお勧めいたします。
また、外部リンク自体は自分でコントロールできな部分が多くなると思いますが、SEO Packご利用で設定される10本の外部リンクは、ユーザー様ご自身でアンカーテキストの変更、及び分散がいつでも可能なリンクとなっています。
是非、自分でコントロールできる「外部リンク」ならSEO Packをご利用ください。
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