[2014/10/23] (最終更新日 2025/07/11)
Google「更新の時はXMLサイトマップだけじゃなくRSS / Atomも使って」
Google 検索セントラル ブログで「Googleにコンテンツをちゃんと見つけてほしいなら、XMLサイトマップだけじゃなくてRSS/Atomフィードも使って」と、Googleから公式な発言がありました。
なぜ両方使う必要があるの?
この発言は、Googleフィードチームのアルキス・エヴロギメノスさんによるもの。彼によれば、Googleのクロールを受ける最適な方法は、XMLサイトマップとRSS/Atomフィードの両方を使ってGoogleに更新を知らせるようにとのことです。
これはなぜなのでしょうか?
サイトマップには3つの形式がある
はじめに、サイトマップは「XMLサイトマップ」「RSS」「Atom」の3つの形式が使用されます。
XMLサイトマップはサイトの全てのURL情報をGoogleに渡しますが、一方のRSS/Atomフィードのほうは最新の更新情報を提供することになります。
両者を併用することにより、Googleは、検索インデックス内のwebサイトコンテンツをより新鮮な状態に保っておくことができることになります。
XMLサイトマップとRSS/Atomフィードの主な違いは次の通りです。
項目 | XMLサイトマップ | RSS/Atomフィード |
---|---|---|
目的 | 検索エンジンにサイト構造を伝える | ユーザーに最新コンテンツを配信する |
対象 | 検索エンジンクローラー | エンドユーザー、RSSリーダー |
ファイルサイズ | 通常50KB以下(最大50MB) | 通常10-100KB程度 |
ダウンロード頻度 | 低頻度(数日〜数週間に1回) | 高頻度(数分〜数時間に1回) |
更新頻度 | サイト構造変更時のみ | 新コンテンツ公開時に毎回 |
ファイル形式 | XML(sitemap.xml) | XML(RSS/Atom形式) |
内容 | URL一覧、更新日時、優先度 | 記事タイトル、要約、リンク、公開日時 |
用途 | SEO最適化、クローラビリティ向上 | コンテンツ配信、ユーザーエンゲージメント |
自動更新 | 手動またはCMS連携 | 自動(新コンテンツ公開時) |
キャッシュ | 長時間キャッシュ可能 | 短時間キャッシュ(最新性重視) |
XMLサイトマップはサイト内の全てのURLが記載されている必要があります。更新した場合はGoogleにping送信をし、Googleにサイトマップの情報を知らせます。
一方、RSS/Atomフィードの方は、前回、Googleクロールされた以降の更新情報を記載されるようにする必要があります。
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フィード送信の他の方法
また、Googleは、新しいURLをGoogleに知らせるときには、サイトマップのping送信のほか、PubSubHubbubの利用を進めています。
PubSubHubbub(WebSub)の活用
WordPressにはWebSub(旧:PubSubHubbub)というプラグインがあります。
RSS/Atomを拡張して作ったフィードで、リアルタイム、つまり一瞬で更新通知を送ることができるのが最大の特長です。それまでのフィードが通知先への反映まで数分~数十分というタームだったのに対し、WebSub(旧:PubSubHubbub)は数秒以内というタームで動くとされています。
導入方法としては、プラグインなので、WebSubをプラグインの新規追加画面より検索しインストール・有効にすると、後は自動で処理してくれます。WordPressを利用しているサイトにとっては投稿や更新を知らせるおすすめなプラグインとなります。
RSSリーダーとの連携
RSSリーダーは、RSS/Atomフィードを定期的にチェックして最新のコンテンツを取得するツールです。ユーザーがRSSリーダーを使用することで、複数のサイトの更新情報を効率的に収集できます。
RSSリーダーの主な機能
- 複数のRSS/Atomフィードを一元管理
- 新着記事の自動通知
- 未読記事の管理
- カテゴリ別の整理
- オフラインでの記事閲覧
RSSリーダーの種類
- Webベース: Feedly、Inoreader、NewsBlur
- デスクトップアプリ: RSSOwl、QuiteRSS
- モバイルアプリ: Feedly、Inoreader、Newsify
統合的なフィード配信戦略
効果的なコンテンツ配信のためには、以下の要素を組み合わせることが重要です。
- XMLサイトマップ: 検索エンジンへのサイト構造の伝達
- RSS/Atomフィード: ユーザーへの最新コンテンツ配信
- PubSubHubbub/WebSub: リアルタイム更新通知
- RSSリーダー対応: ユーザビリティの向上、ファンや定期的な読者とのエンゲージメントを高める
この統合的なアプローチにより、検索エンジンのクロール効率を向上させながら、ユーザーにも最新情報を迅速に紹介ことができます。
SEOの観点からもwebマーケティングの観点からも、効果的な方法や機能を選び、自社サイトの新鮮な情報を届けましょう。

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