続く大変動、ペンギン3.0で順位が「上がったり下がったり」の対応法

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[2014/12/08] (最終更新日 2021/06/21)

続く大変動、ペンギン3.0で順位が「上がったり下がったり」の対応法

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ペンギン展開の報道以降、namaz.jpは大変動を検知し続けており、昨日も変動幅11.6の「大変動」を計測しています。間に変動の小さい日が数日あったとはいえ、9日間もの間大変動が断続的に起こる例は、この1年間でも初めての現象です。

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今Googleでは何が起きていて、どんな対策をすればよいのでしょうか?
最新の当社保有データを用いて分析した結果が判明しました。


※今回のペンギン3展開による変動の概要、並びにデータの定義は、前回記事をご参照ください

順位上昇or下降サイトの割合 – 12月8日更新版

まずは、本日付の最新データをご覧ください。

下記は、今回のペンギン3展開前(11月26日)と展開後を比較して、「順位が上昇or下降したサイト」の割合をまとめたグラフです。本日12月8日までの推移を、3つの日付で確認できます。

とくに「変動後に順位が変わらなかったサイト」の割合(赤枠)がどう変化したかをご覧ください。

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まず12月3日から5日にかけて、「順位が変動前と変わらなかった」サイトが、40%から76%と、大きく増加しています。これは、12月3日時点では順位が上がっていた or 下がっていたサイトが、その2日後に「結局元に戻った」ことを示します。

しかし、本日12月8日の順位を見てみると、今度は「順位が戻っていた」はずのサイト減少し、その分「1度戻ったのに、順位がまた動いた」サイトが大きく増加しています。

海外での情報も

上記の当社データは国内サイトを対象としていますが、では海外ではどうでしょうか?米SEOメディアでも、やはり同じような状況が見られている、との報道が流れています。

「これほどたくさん、順位の変動や逆転現象が起きるとは、ショックを受けている。(中略)ペンギン3.0の展開を始めたときは、それまで過去のペンギンで落ちていたサイトが上がり始めた。しかし、また順位は戻ってしまった。(中略)それで今朝(12月5日)は、また順位は逆戻りを始めている…」

参考:“Google Penguin Changes Once Again This Morning” – SEARCH ENGINE ROUNDTABLE by Barry Schwartz

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「異例続き」のアルゴリズムアップデート

さらに言えば、年末(米において休日のショッピングが盛んになる期間)にこうした大きなアルゴリズムアップデートの影響が起きることも「2004年以降はなかった」と、上記メディアでは伝えています。つまり:

・異例の長い日数(9日間)にわたる大変動
・順位変動の傾向が、日によって異例の変化
・年末(米の買い物シーズン)には異例のアルゴ更新

と、異例続きの状況が見えてきます。

本日12月8日時点ではnamaz.jp計測の順位変動幅は5.5と落着きを見せていますが、ペンギン3.0展開が終わったという公式発表は特に確認されておらず、順位がこれからさらに動く可能性も否定できません。

対策1:全体的な順位変動状況を見てから判断する

こうした中、今取るべき対策とはどういったものでしょうか?特に、ペンギン3以降順位が下がってしまったサイトで、対応に悩む方もいらっしゃるのではないかと思います。

何よりもまずは、今後の順位の推移をしっかり見ていくことです。先に述べたように、少なくとも今日までは、順位の上下傾向は一定していませんでした。今日下がっていても、結局戻ったり、さらに上がったりする可能性もあります。特に、ウェブマスターツールへの通知などがなく、順位も数位程度しか下がっていないのに、ペナルティと勘違いして、慌てて今までのSEO対策をやめてしまう、といったケースをよく見かけますが、これはお勧めできません。

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対策2:ペナルティを受けた場合は、早急に被リンク精査を

あるいは、ペンギン3.0に起因するペナルティが既に来てしまっているサイトであれば、なるべく早く、問題点を解消する必要があります。例えば、ペナルティを受けていて、かつ

・相互リンク
・ディレクトリ登録型のリンク
・ブログのコメントリンク
・自動的に増加するようなリンクプログラム

といった被リンクがついていたら、早々にそれらのリンク否認を行います。

対策3:自サイトと競合サイトのSEO状況を精査する

そして最後に、肝要なのは、改めてサイトのSEO対策状況を精査することです。

「ペナルティは受けていないが、順位が数位~十数位下がった」サイトも多いはずですが、「自分がペンギンにやられたのか、それとも競合サイトが上がった結果、自分が下に押しやられたのか」を見極める必要があります。

別の当社データでは、今も変わらず被リンク数やキーワード出現数、サイト内インデックス数が順位と相関があることがわかっており、変動前とは全く違うSEO要素が評価されたりはしていないようです。

また、この変動期間中も「順位に目立った動きはなかった」というサイトも多く見られます。当社で継続的に順位計測を行っている数百サイトのデータによれば、基本的なSEO対策が整っているサイトは、今回のペンギン3による特別大きな影響は見られていません

こうしたことから、今順位が数位~十数位の範囲で下降したサイトは、基本的なSEO対策のどこかの部分が、「競合サイトに負けている」ケースも多いようです。リンクの数はもちろんのこと、タイトルや本文にキーワードが適切に入っているか、十分なコンテンツ量を確保できているか、Googleにスパムと誤解されるような要素がないか、などをチェックすることで、順位上昇の足掛かりが見つかる可能性は高いと考えられます。

サイト管理者の皆様は、今後も自サイトならびにGoogle掲載サイト全体の動きを注意して見ていくことをお勧めします。当ブログでは、ペンギン3.0の情報に進展が見られ次第、また追って調査結果を発表していきます。
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