[2016/06/03] (最終更新日 2024/02/15)
アンダーバー ( _ )とハイフン ( – ) 、URLに使うならどっち?/SEO対策
ページのURLには、アンダーバー(アンダースコア) [ _ ]とハイフン [ – ] のどちらを使うべきなのでしょうか?
ブログ記事のURLを作成する際や、新規ページを作成する時などURLに迷った事ありませんか?
Googleの見解を含め、URLにおいてアンダーバー(アンダースコア)やハイフンなどの記号を使う方法をご紹介します。
目次
URLにキーワードを入れる際、どっちを使う?
多くのウェブマスターは、ページURLにアンダースコアもしくはハイフン [ – ] を使ったことがあると思います。ブログ運営で記事URLにキーワードを入れる際にアンダーバーやハイフンを使う方も多いでしょう。
「SEOの仕組み」について記事を作成しようと考えた際に「seo-structure」とするか、「seo_structure」とするか、迷ってしまいますね。
本ブログの執筆ルールとしては、本記事公開時点ではハイフン [ – ] を用いる記事URLに統一しています。本記事URLは次のとおりです。
また、SEO Packのサービス紹介のページURLは次のとおりアンダースコアを用いています。
このようにブログ上ではハイフン [ – ] を使っていますが、URLによりアンダースコア [ _ ] を使う方もいらっしゃるでしょう。本記事を執筆している私はファイル名やCSSのid/class名、URLにアンダースコア [ _ ] を多用しています。このように好みによってハイフンやアンダースコアの利用が分かれるのが現状ですが、SEO対策あるいはGoogle対策を考えると、URLとしてより望ましいのはハイフン [ – ] とアンダースコア [ _ ] どちらなのでしょうか?Googleの見解から確認しましょう。
Googleの見解は「どっちでもいい」
このような「アンスコ vs ハイフン問題」に終止符を打つ発言がYoutubeで確認できます。Google上級スタッフのジョン・ミューラー氏によれば、Googleの見解としては以下のようです。
アンダースコアとダッシュ、どっちでも(Googleは)大して気にしていない
つまり、結論を言うと、URLにハイフン [ – ] とアンダースコア [ _ ] 、どちらを使っても気にしていない のです。
ちなみに、本記事で言う「アンスコ」とはアンダースコアの略で使用されます。
これまでは一貫していなかったGoogleの説明
実はこの「アンスコ vs ハイフン問題」は、SEO界隈でしばしば小さな小さな論争のタネになっていました。というのも、今まで出されていたGoogleからの説明が一貫していなかったからです。
例えばGoogle検索セントラルのドキュメントでは、URL構造として、
「アンダースコアよりハイフンを推奨」と明記してありますが、googleの上級スタッフは、今回を含め幾度となく「どっちでもいい」と説明していました。そのため、本当はどっちなのか、たまに(ごく小さな)議論が起こっていたのです。
確かにハイフンのほうがおすすめ、だが効果は…?
上述したとおり、Googleのドキュメントでは「URLにはアンダースコアよりハイフン [ – ] を推奨」と記載されています。
ハイフンでURL内のキーワードを区切る事により、URLを確認したユーザーや検索エンジンがページの内容を理解しやすくなるからという理由です。
Google推奨ハイフンでキーワードを区切ったURL例
Google非推奨アンダースコアでキーワードを区切ったURL例
その他、URL内のキーワードをハイフンを使わずに繋げて記載する事もGoogleは非推奨としています。
Google非推奨ハイフンを使わずにキーワードを繋げたURL例
少し話は逸れますが、URL 内の単語をつなげる事は非推奨とされています。
理由としては、単語の区切りがわかりづらくなり、URLを確認した際に、ユーザーや検索エンジンが内容を推測しにくくなるためです。
検索エンジンの、ハイフンとアンダースコアの認識は別物?
検索エンジンは「ハイフン」はカンマやスペースなどで代表される区切り文字として、「アンダースコア」は複数の文字列を1つとして扱う際に用いられる結合文字としてなど区別して扱っているようです。
また、「ハイフンじゃなきゃダメ」派の論拠としては、ハイフンにしておくと文字列が単語ごとに認識される(underscore-or-dash →「underscore」「or」「dash」)が、アンダースコアを用いると全部つながった一単語として認識されてしまう(「underscore_or_dash」)との説もあります。
ちなみにURL内のハイフンの使用は1~2個に留めておくと良いでしょう。あまり多用するとユーザーにとって認識しづらくなり利便性が低下すると考えられます。
日本語の意 | ハイフンを用いた表記例 |
---|---|
アンダースコアかダッシュ | underscore-or-dash |
seoサービス | seo-service |
しかし、以前も本ブログの記事「URLにキーワードを入れると「SEO効果あり」?/Google明かす」で取り上げたように、URLにキーワードを入れ込んでも、SEO効果はほんの少ししかありません。
例えば、今までのブログ記事URLが全てアンダースコアを使っていたとして、それを苦労して全てハイフンのURLに直したとしても、SEO効果として目に見える効果があるかは微妙です。キーワードを含むURLにはその程度の効果しかないのです。またURLが以前のURLから変更されてしまうというリスクも頭に入れておきながら慎重に判断しなくてはなりません。
また、ドメイン名自体にハイフンを入れても良いのか?という疑問も出てくるかもしれません。
答えとしては、ドメイン自体にハイフンが入っていても問題ない(SEOに悪影響はない)が、ドメインが認識されにくくなるかもしれません。なるべくハイフンを入れない覚えやすいドメインが良さそうですね。
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URLにはハイフン?アンダースコア?のまとめ:優先順位を間違えないように
もう一度結論を言うと、URLには、ハイフンでもアンダースコアでもどちらを用いても効果にそれほど違いは見られないでしょう。。
強いて言えば、これから作る新規ページではハイフンを用いるようにしておけば、文字列が単語ごとに認識される可能性がある為、何か小さな良いこと(=順位効果)があるかもしれません。Googleのドキュメントにもハイフン推奨と明記されています。
ただし過度な期待はしないほうがよいでしょう。
- 新しくページ(URL)を作成する際は、アンダースコアではなくハイフンを使う。
- URL内ではハイフンを用いて複数の単語は繋げない。
もし過去に作ったページでURLにアンダースコアを使っているページがあったら、それはURLを修正するのではなく、放っておく方が無難です。そのURLをハイフンに修正する為に時間や手間をかけるなら、その時間を新規記事のテーマ探しにでも使ったほうが、SEO効果として得るものは大きいと予測できます。
また、修正してしまう事で今までのURLと違ったURLとなる事から、リンク効果やSEOの評価が無効になってしまうという懸念もあります。
こうした小さなSEO対策(URLのハイフン使用や、コンテンツ文の微妙なキーワード比率など…)が気になってしまうことが対策を進める上でウェブマスターには多々ありますが、確実に順位上昇につながるコンテンツ充実、そして被リンク対策に比べたら、その効果は本当に微々たるものです。
木を見て森を見ず、とならないよう、重要なSEO対策から順番に手を付けるようにしましょう。
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