[2016/04/30] (最終更新日 2022/10/17)
URLにキーワードを入れると「SEO効果あり」?/Google明かす
記事のURLにはよくキーワードを入れた方が良いと耳にします。URLに入れるキーワードは、もちろん詰め込み過ぎはNGですが、SEO効果を見込んで長時間悩むものでもありません。
検索結果を見てわかるように、URLだけでは内容がわからない「?p=123」といった記事も上位表示されています。
また、パンくずリストを構造化データで設定しているサイトでは、URLの代わりにパンくずリストが表示されるため、検索結果に記事のURLすら表示されません。
それでもURLに関連するキーワードを入れる理由とはなんでしょうか?
SEO効果はあるのか?
まず、URLにキーワードを入れた場合のSEO効果についてですが、「Google検索エンジン最適化スターターガイド」には次のような記述があります。
コンテンツのカテゴリや、ファイル名に説明的な名前を利用することは、検索エンジンがそれらのドキュメントをクロールしやすくなることにもつながります。
上記にあるように、URLにキーワードを入れるとユーザーやクローラーにとって内容を把握しやすくなるという利点があります。
そして、わかりやすいURLを付けることによって、クローラーがクロールしやすくなるため、URLにキーワードを入れるとわずかながら間接的なSEO効果があると思われます。
URLにキーワードが入る事へのジョン・ミューラー氏の発言
2016年1月に行われた米Googleオンラインフォーラムで、Googleの上級管理者ジョン・ミューラーが「URLにキーワードが入っていると、非常に小さなものではあるが、上位表示へのSEO効果はある」と明かしました。
目次
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Googleが語る「URL内キーワード」の意義
ミューラー氏は、フォーラム参加者から受けた「URLにキーワードが入っている事によるSEO効果」の質問に対して、わかりやすく回答しています。下記が会話全文です。(筆者訳)
質問者:
URLにキーワードが入っていると、SEO効果はあるのでしょうか?ミューラー氏:
小さいが効果はある。
ウェブ管理者に「必ず行うように」と言うようなものではないが。
こちらが発言のようすです。
「URL内のキーワード」は、どのような使い方が最善か?
URL内キーワードのSEO効果については、2006年ころから話題に昇ることがありました。日本国内でも、日本語ドメインの普及により、同様の話題がしばしば取沙汰されます。
確かにGoogleは、URLをも検索インデックスの対象(=単に記録するだけではなく、検索の対象として見ている)としています。
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Googleが2016年から一貫して言い続けるメッセージ
Googleは2016年から一貫して次のようなメッセージを発信しています。
URLにキーワードを入れる事によるSEO効果は小さい。URLにキーワードを入れるのは、SEOの為ではなく、ユーザーの為。
あくまでも、ユーザーが情報を探すために役に立つ方法として「URL内にキーワード」を入れるという手法が求められるという事ですね。
「URL内キーワード」の効果的な実施手順と、期待できる効果
今後のSEO対策に活かすなら、新規に作るページのURLを設定するときは、できればキーワードを入れるようにするとよいでしょう。
それだけで上位表示は不可能ですが、仮にほとんど同じようなSEO対策内容の競合サイトと比較されたとき、そのURL内キーワードのおかげで順位が上になる可能性は十分にあります。
また、順位がそれだけでは変わらなかったとしても、検索結果画面での存在感が上がることにより、検索ユーザーのクリック率を改善できる効果も考えられます。
単語の連結にはハイフンを使う
URLに英語で簡潔にキーワードを入れるとして、複数のキーワードを入れる場合があるかと思います。
その場合、下記のサーチコンソールのヘルプにもあるように、単語の連結にはアンダーバーではなく、ハイフンを使用することが推奨とされています。
→シンプルな URL 構造を維持する
また、下記の動画で言及されているように、アンダーバーは単語をまとめて解釈し、ハイフンは単語を分けて解釈していることから、キーワードをURLに入れるならハイフンで区切ると良いでしょう。(word_press=wordpress、word-press=word,press)
YouTube:Should I use underscores or hyphens in URLs?
WordPressでのURL指定
WordPressをお使いであれば、記事ごとにURLを指定することができます。
デフォルトでは個別記事のURLは「https://seopack.jp/?p=123」といったURLとなりコンテンツの内容がわからないものになっています。
これを編集するためには、設定>パーマリンク設定からカスタム構造を選択して「/%category%/%postname%/」と入力します。
そして、各記事のURLの編集ボタンを押してURLをカスタマイズします。
カテゴリもスラッグに英語表記を入力しておかなければ、そのままカテゴリ名がURLに表示されてしまいます。
URL構造にSEO効果は期待できませんから、デフォルトのままで運営しているサイトも数多く存在します。
全てのページに関連するキーワードを入れる必要はありませんが、検索結果やブラウザに表示される際に少しでもわかりやすいようにするのであれば、適宜設定しましょう。
以上のことから、URL構造は、以下の点に注意するとユーザーにもクローラーにもわかりやすく伝えることができます。
- 英語で表記する
- 内容がわかるような単語を使う
- 単語(キーワード)の区切りにはハイフンを使う
- なるべく短く簡潔に
URLの構造にSEO効果を期待せず、上記のような内容を考慮した上で設定するようにしましょう。
「URL内キーワード」の使いどきは?
ただし、既存のページをわざわざキーワード入りに作り変えるといったことはさして効果がないでしょう。この対策はあくまで「プラスアルファ」として考えるべきです。
とくに、これからSEO対策を行う(=まだ行っていない)ページでは、被リンクの獲得対策、そして高品質なコンテンツの作成を何よりも優先すべきです。これら2つを行っていないと順位は上がらない、とGoogleが明らかにしているためです。
高品質なコンテンツはサイト管理者が自ら作るのが最善にして最短の方法です。また、被リンク対策は、SEO Packで自然な被リンク対策をカバーできます。両方揃っていないページに関しては、マーケティング開始前、なるべく早い段階で対策を始めておいて下さい。
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