[2018/11/14] (最終更新日 2024/09/19)
このページも重複だったの?SEOで盲点になりがちな重複コンテンツ
重複コンテンツとは、内容が重複したページ(コンテンツ)の事を指しますが、
「既存のページをコピーして作成してないし大丈夫!」と思っている方、本当に大丈夫でしょうか?
完全に同じ内容のページ、または一部同じで良く似ているページ(類似コンテンツ)を重複コンテンツという事は間違いないのですが、意図せず重複コンテンツになってしまっている場合があります。
重複コンテンツが出来てしまうケースとしては、
サイトコンテンツの増設・移設を行う時や、webサイト移設、複数サイト統合のタイミングで重複コンテンツが出来てしまうケースが多いようです。
目次
重複コンテンツとは
重複コンテンツというのは、自社サイト、外部サイトなどドメイン内外を問わず、互いに異なるURLに他のコンテンツをコピーする事で生まれる非常に類似するコンテンツの事を言います。別名「コピーコンテンツ」と呼ばれる重複コンテンツは多くの場合、ユーザーにとって価値のないコンテンツとなっているものが多いように思います。
また、上述した通り、知らないうちに重複コンテンツを作成してしまうケースが多いのですが、コンテンツの内容がどの程度類似(一致)していると重複コンテンツと判定されるのかという明確なデータはありません。
悪意のない重複コンテンツとなる例として、Googleは下記の例を挙げています。
•通常ページと携帯デバイス用の簡易ページの両方を生成するディスカッション フォーラム
•複数の異なる URL で表示またはリンクされる商品ページ
•ウェブページの印刷用バージョン
出典:Search Console ヘルプ
悪意のある無しに関わらず重複コンテンツとなる例
上記でGoogleが挙げた例の他、次のようなケースも重複コンテンツと見なされてしまう場合があります。
〇検索エンジンのランキング操作やトラフィックの増大を意識して、複製したコンテンツ
都市名だけが異なるページを、ドメイン内外で複数作成したサイト、ページ
例)サイトの一部分だけが変更されているページ
商品名やサービス名だけが異なるページを、ドメイン内外で複数作成したサイト、ページ
〇コンテンツを盗用され他のサイトに載っている
〇翻訳しただけのコンテンツ(英語を日本で翻訳しただけのコンテンツ)
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単なる重複コンテンツだけではペナルティにはならない
Googleは、サイト運営していると、重複コンテンツは必然的に生まれてしまい仕方がない。全コンテンツの20%程度が重複コンテンツと認めています。
このことから悪意のない重複コンテンツですと、それだけでSEO対策的に大きな問題(Googleからペナルティを受けるような問題)とはならないであろうと思います。
Googleはよく「重複コンテンツはインターネットでは必然的に生まれるものであり、それ自体が悪いこととは考えていない」と説明しています。そもそも重複コンテンツ自体はあって当然のもので、それだけで良いとも悪いとも言えないものなのです。
例えば、同じ商品を扱う複数のURLが、同じ紙カタログから引用した同じコンテンツを載せている、というケースなど、考えるといくらでも「重複コンテンツ」ができそうなケースが思い浮かびます。ゆえに、この程度だと順位が落ちたりはしないのです。
URLの正規化を忘れていた
意図せず重複コンテンツになる場合で一番良くみられるのが「URLの正規化」が実施されておらず複数ページ、検索エンジンにインデックスされてしまっていること。
例えば以下の3ページ(ページの中身は同様でURLが違うページ)は検索エンジンにとって別々のページとみなされます。
3ページそれぞれが検索結果に表示されるなんて「ラッキー!」というわけではなく、評価が分散され正しくインデックスされない、しまいには重複コンテンツで双方の足を引っ張り合うなんて場合もあります。
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重複コンテンツのデメリット
では、重複コンテンツがある事によるデメリットとはどのような事でしょうか?次の5つが代表的なデメリットといえます。
2.重複だと判断されるとどれか1つだけ表示、もしくは検索結果に表示されなくなってしまう場合も
3.複数URLにアクセスやリンクの評価が分散する
4.あまりに重複が多いとペナルティになる可能性も
5.検索エンジンのクローラーが効率的にサイトを巡回できない
上記に挙げたデメリットについていくつか補足します。
2について、もし重複コンテンツが2つある場合、どちらか一方のコンテンツしかGoogleの検索結果に表示されません。これは、検索ユーザーを混乱させないためのGoogleの仕様です。検索結果に出なくなったURLは、もちろん、検索ユーザーから訪問されなくなります。
3については、特に同サイト内に重複コンテンツがあると、サイト内のアクセスや評価が分散します。分散した結果、例えばソーシャルシェアなどでSNSリンクを獲得するにせよ、重複コンテンツ同士にリンクがバラけ、SEOパワーが分散して無駄になることがあります。
4について、「重複コンテンツは即ペナルティにはならない」と書きましたが、不自然に多すぎるとやはりペナルティになります。
例えば、サイト全部が同じコンテンツでできているとか、他人のページをコピーしたために通報されるとか、こうした場合にはペナルティが発生します。
このように、重複コンテンツのデメリットはいくつかありますが、ペナルティリスクを下げるという意味でも、一度重複コンテンツの確認をお勧めいたします。
どのようなケースの重複コンテンツがペナルティの対象となるのか
どのようなケースの重複コンテンツがペナルティと判断されるリスクが高いのか、Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーを確認すると不正なコピーコンテンツの例として、次のような項目がありました。
•他のサイトのコンテンツをコピーし、元のソースを引用することさえせず、独自のコンテンツや価値を加えずに転載しているサイト
•他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えたうえで転載しているサイト
•ユーザーに対してなんらかの形で独自のメリットを提供することなく、他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
•ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだり編集したりしているだけのサイト
出典:Google検索セントラル-無断複製されたコンテンツ
コピーコンテンツと判断されるのは、オリジナルな要素を加える事無く、正規ページから丸ごと同じ内容をコピーし、掲載すると重複コンテンツのリスクが高いようです。新たな価値が付与されている状態でなければ、ユーザーや検索エンジンにとって悪意があると見なされても仕方がない事です。
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重複コンテンツの確認方法
重複コンテンツってどうやって確認したらいいの?という方に確認方法をご紹介します。
確認の方法は、Google検索、チェックツールの利用、Google Search Consoleの3つをご紹介します。
Google検索でフィルタ機能を解除するパラメータを付け検索し確認
URL末尾に「&filter=0」というパラメータを付与し検索する事で重複ページを確認する方法があります。
Googleの検索結果は、類似ページや重複ページが表示されないようにフィルタがかかって表示されますが、そのフィルタを解除する事ができるパラメータです。
「&filter=0」を付けた検索結果はフィルタ機能が解除された状態となります。
例えば、この記事のURLに「&filter=0」を付け検索してみたところ、次のような検索結果が表示されました。
もし、通常の検索では表示されず、フィルタを解除した上記コマンドの結果には表示される場合は、通常検索結果から除外されている可能性が高く、重複ページ(または類似ページ)として判断されていると考えられます。
チェックツールを利用し確認
ツールでチェックするという方法もありますが、SEO Packを運営するディーボでも重複チェックツールを公開しています。
Google Search Consoleで確認する
Google Search Consoleを利用し確認するには、ログイン後、「セキュリティと手動による対策」項目から「手動による対策」を選択します。
もし重複コンテンツと判断されているとしたら表示され、何もなければ「問題は検出されませんでした」といったメッセージが表示されます。
その他、Google Search Consoleでは、URL検査やインデックス作成のページ、メール通知で「重複ページ」を知ることができます。
「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」といったメッセージで確認する事ができますが、
このメッセージが表示されるのは、サイト内での重複ページがある場合や、正規URLの指定が無いページの為、Google側で別のURLを正規URLと判断したという場合です。
URL検査ツールで該当のURLを調査すると、どのページが正規URLと判断されたかが表示されるので、サイト内の重複ページはGoogle Search Consoleで定期的に確認すると良いでしょう。
重複ページの対処法
重複コンテンツがある場合の対策方法としてはいくつか方法があります。
1. URLを正規化する
1-1)rel=”canonical”を設定する
1-2)301リダイレクト
2. 不要ページの場合は、削除またはnoindexを設定する
3.コンテンツ内容を大幅に書き換えする
上記でご紹介した重複コンテンツの対処法の中で「URLの正規化」については以下記事がよく参考にされています。
【関連記事:wwwあり・なしを統一してドメインを正規化する方法】
https://seopack.jp/internal-seo/crawler-measures/normalization-of-www.php
また、canonicalタグとは、ページの正規化を行うためのHTMLタグの1つです。
同じテーマについて記述したページが複数ある場合など、検索エンジンが誤って「重複コンテンツ」と認識して検索結果に表示されなくなるのを防ぐために、検索エンジンに最も優先してほしいページ(正規URL)を指定します。
【A】http://seopack.jp/site1
【B】http://seopack.jp/site2
上記【A】【B】2つのページが同じテーマについて記述していて【A】のページを優先表示させたい場合、
canonicalタグの設定方法は、【B】のHTMLソースのhead内に下記記述を行います。
- <link rel="canonical" href="http://seopack.jp/site1">
また、URLの正規化ケースの他、モバイル用に作成されたページとパソコン用ページを別々に運用している場合に重複ページとなっているケースも多くみられます。
内容が同じで、URLが別、デバイスにより表示するページを分けているなどの場合に「双方のページは同一のページである」と検索エンジンに伝える必要があります。
双方のページ内に以下のような設定をする事で正しく伝えることが可能です。
「301リダイレクト」は、主に、URLが変わってしまい別々のURLにアクセスできる場合などに生じる重複ページに設定すると良いでしょう。
リダイレクトには種類がありますが、「301リダイレクト」はサイトやページの永久移転をする場合に使われるステータスコードです。
301リダイレクトを設定する事で、被リンクなどの評価も引き継ぐことができる点がポイントですが、
重複ページとなりそうな場合は、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトを設定しましょう。
重複ページについてのまとめ
「あれ?このトップページ、色々なURLでアクセスできてしまうな」、などと日頃感じていらっしゃいましたら、それは重複ページと判断されているかもしれません。重複ページとしてSEO評価がマイナスとなってしまうとサイト全体にも影響します。
コンテンツマーケティングに力を入れているサイトはどうしても重複コンテンツが出てくる事でしょう。
そんな時は、サーチコンソールなど無料で重複コンテンツを把握できる方法がありますので、是非一度確認してみてください。
重複コンテンツを定期的に確認し、評価の分散を防ぎサイト全体を改善していきましょう。
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