[2016/06/28] (最終更新日 2021/06/29)
SNSシェアやツイートに効果が「ない」理由/Google語る
以前、当ブログで Google順位評価ではSNSシェアやツイートは見られていない という記事を掲載し、多くのアクセスがありました。
その後2ヶ月が経とうとする6月末、順位評価の際にGoogleがSNSシェアやツイートをどう見ているか、について、スポークスマンからの発言がありました。
目次
ソーシャルシグナル、今も「見ていない」
先日シアトルで開催されたSMX(検索マーケティングエキスポ)で、ソーシャルシグナル、つまりSNSシェアやツイートについて質問されたGoogleのスポークスマンであるゲイリー・イエーシュが、下記のようなコメントを発しました。
質問者:
その後、ソーシャルシグナルについてアップデートがあったら教えてくれ。
Googleがfacebookの「いいね」やtwitterのリツイートを順位評価の対象にしていない、というのは、今も変わらないのだろうか?ゲイリー:
見ていないね。ソーシャルシグナルは、順位評価対象とするにはまだ問題がある。
ソーシャルシグナルはなぜSEOに使えない?
ソーシャルシグナルは、SNSユーザーが意思を持って行わなければ獲得できないものであり、この点は「普通の被リンク」と変わりません。
しかし、ソーシャルシグナルには、普通の被リンクとくらべて、増減が極めて激しいという特徴があるため、SEOの評価基準にするのが難しいものなのです。
バズりやリツイ取り消しによる影響はあまりに大きい
例えば「バズる」と、数千から数万という甚大な量のソーシャルシグナル(いいね!やツイート)が発生し、その勢いは「普通の被リンク」の比ではありません。
あるいは、facebookのシェア機能やtwitterのリツイート機能が利用されている場合は、元記事がアクセスできなくなると、やはり数百、数千、数万という量のリンクが一気に消え去ることになります。
運営者しだいでシグナルが使えなくなる可能性も
さらにSNSは、運営者の意思次第でソーシャルシグナルが使えなくなる可能性があります。
かつてtwitterがツイート数などを非公開にしたことがありますが、そうした原因でGoogleからソーシャルシグナルへアクセスできなくなる懸念があります。
このように、Google検索ランキングを決める評価基準として使うには、ソーシャルシグナルはあまりに移ろいやすく、安定性に欠けています。
Googleが「問題がある」とするのは、こうしたポイントです。
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順位上昇には「普通の」被リンク対策を
一方、普通の被リンク、つまりブログやホームページからのリンクは、十分に安定しています。
こうした被リンクは、誰か一人、もしくは特定の運営者の意思によって、何千という被リンクが一気に消えたりするようなことは、ほぼありません。また、それぞれのリンクが個別のユーザーの意思で設置されています。
Googleは、こうした被リンクで順位を決めることにより、より安定した検索結果リストを作ることができます。SNSのようなうつろいの激しいものに頼らなくてよいため、やたらと出入りが激しく使いにくい検索結果リストにならずに済むのです。
対策開始で「それまでの機会損失」に気づくケースも
コンテンツ改善や内部SEOは行っているが、リンク対策はSNS拡散しかしていない、というウェブマスターは意外と多いようです。しかし、Googleが言うように、SNSは順位評価の対象にはなっていません。
SNS対策だけではなく、被リンク対策に意識を向けることで、順位対策が一気に成果に繋がるケースは、よく見られます。当社の 総合SEOパッケージ SEO Pack では、8,000件の実績のうち、今までSNS対策だけだったサイトが、実際の被リンク対策の効果を目にし、やっと導入以前の機会損失に気づく、という方もよく見られます。
アクセス対策として考えるとSNSも必要ですが、SEO対策を考えた場合、SNSのソーシャルシグナルでは代わりにならないことを、知っておくとよいでしょう。
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