[2016/07/10] (最終更新日 2021/06/17)
【更新:Googleが撤回】キーワードプランナーの検索ボリュームは「全自然検索」の見積数
※Google情報に基づき本記事第一稿を公開後、Googleから公式訂正コメントが出され、結局キーワードプランナーの「月間平均検索ボリューム」には、広告掲載されるかどうかに関わらず、全部の自然検索の回数見積を示している、と発言を正しました。
Google情報修正、やはり「全自然検索」
当初、Googleキーワードプランナー(KWP)の「月間平均検索ボリューム見積もり」の数が「自然検索全体ではない」と、Googleアドワーズのサポートスタッフが認めた、と言われていましたが、その後Googleのスポークスマンであるジョン・ミューラーが「(やはり)自然検索全てのデータを含んだ数だ」と訂正コメントを出しました。
(前回の報道内容を受けて)アドワーズキーワードプランナーのスタッフが、データを私に送ってくれたのですが、そちらによれば、やはりデータは全ての自然検索のデータも含んでいました。(当社ドキュメントにその旨付け加えることにします)
The AdWords Keyword Planner folks pinged me about their data: it includes all search data (we'll add to the docs). pic.twitter.com/15dKwOLYSf
— John Mueller (@JohnMu) 2016年7月8日
※なお、ミューラーの言う「ドキュメント」が、ユーザー向けサポート文書なのか、Google社内文書なのか、今のところ具体的な説明はなく、詳細ははっきりしていません。
「KWPは自然検索含まず」は誤り
そもそもは、KWPの見積数の出処を質問したあるウェブマスターに対し、米SEOエキスパートのグレン・ゲイブが、自然検索がそこに含まれていない、と「アドワーズスタッフに確認を取ったうえで」返答したのが始まりでした。
@robbtweets Hey, saw your question in the webmaster hangout. AW Keyword Planner is based on queries where ads show up. Not pure organic.
— Glenn Gabe (@glenngabe) 2016年7月6日
しかし、どうやらGoogle社内情報にそもそも誤りがあったようです。
ゲイブもおそらくは、同じ内容の情報ソースから、前もってそのアドワーズスタッフと同じ認識を持っていたと思われます。想像するに、ゲイブやアドワーズスタッフの勘違いというより、そもそもKWPデータの定義が正しく共有されていなかったのではないかと思われます。
そこへ、今回の話がSEO界隈でニュースとなり、アドワーズの上級スタッフが実データの確認に踏み込み、スポークスマンであるミューラーに情報修正を託したようです。
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広告の有無関係なくクエリ見積表示
KWPの見積数は、アドワーズ広告の施策検討のみならず、SEO対策でのキーワード規模調査にも広く用いられています。そのため、自然検索が実は入っていないとなると、そうとうインパクトのあるニュースでしたが、実際はやはり「ちゃんと入ってる」ようです。
たとえば下図のような検索クエリ(例:「広告 効率よく」)だと広告が表示されないことがありますが、広告の有無に関わらず、おそらくこうした検索クエリの分も、KWPの見積数にしっかり含まれているようです。
ただし、あまりに検索ボリュームが少ない場合は、もちろん月間平均検索ボリュームには換算されなかったり、「-」(ハイフン)で表示されるなどの扱いを受けていると思われます。
よりライトなツールと併用し使い分けを
今回の誤情報は、US、ヨーロッパ、また日本ではニュースとなり、相当混乱が生じていましたが、訂正アナウンスが出され、安心したウェブマスターは多いようです。
(筆者もその一人です)
今後も変わらず、詳細なキーワード規模調査にはキーワードプランナーを利用できそうです。毎回のログインが若干煩雑ではあるため、通常はよりライトに使える各種ツールを利用し、KWPとうまく使い分けられれば、SEO対策をより効率よくすすめることができます。
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