[2016/07/20] (最終更新日 2024/04/18)
我々が「どこに何分いたか」、Googleは追跡している/Googleマップの新機能「滞在時間」
Googleマップでのローカル検索で、実際の観光地や施設などに、人々が「平均どれくらいの時間滞在しているか」を表示する新機能が導入されました。
この機能は世界中のGoogle検索で一斉導入されたもようですが、これにより、Googleが膨大な個人情報を分析していることがわかります。今後のオンラインマーケティングではGoogle対策の意味もどんどん変容していくと考えられ、本記事ではこれについて考察します。
目次
ナレッジグラフの新機能とは
2016年7月よりGoogleは、観光地や店舗といったリアルな場所での「平均滞在時間」を表示できるようになりました。
これは、Googleマップ検索などで口コミなども表示されるナレッジグラフ(詳細情報表示)に付加された機能です。場所や設備などを検索すると、ナレッジグラフの下端に次のような表示が加えられています。
「観光プラン
この場所の平均滞在時間は最大1時間です」
2024年現在では、混雑する時間帯、最新の訪問情報、待ち時間、平均の滞在時間などの情報が表示されるようになっています。
多様な表現、豊富なデータ分析か
言うまでもなく、観光プランを立てる際や目的のお店に訪れる際など、この機能は役立つことでしょう。観光地以外のショップなどを検索した場合でも表示されます。
平均滞在時間の表示は「15分」「最大1時間」、場合によっては「15-45分」など、幅のある表示が使われます。
この平均滞在時間や混雑状況、待ち時間の表示は、GoogleマップやGoogle検索上の全ての場所で表示されるわけではなく、Googleのロケーション履歴を有効にしているユーザーから集計した匿名データをもとに割り出されている情報のようです。
したがって、データが充分に収集できている場所に平均滞在時間や混雑状況、待ち時間の表示がされます。
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Googleのロケーション履歴とは?
Googleのロケーション履歴というのは、Googleアカウント設定の機能で、訪問地やルートなどの行動履歴やスマートフォンなど端末の位置情報が記録されます。その記録されたデータがタイムラインとなり地図上に作成されます。このロケーション履歴が「オン」になっているとパーソナライズされたマップの表示や交通状況などの確認もできますが、Googleにデータが筒抜けになる気がして何だか嫌だなと考える方も多いと思います。そんな場合は、ロケーション履歴は削除も可能なので「削除」してください。
しかしロケーション履歴が「オフ」になっている場合でも、Google検索やGoogleマップなどのサービスでデータを使用されることがあるようなので、
上述した平均滞在時間や混雑状況、待ち時間などのデータはかなり正確な情報と言えると思います。
ロケーション履歴の設定方法
ロケーション履歴をオン、またはオフにする設定方法をご紹介します。
はじめに「android」の場合は、
Googleアカウントの「データとプライバシー」をタップし、ページ内の「ロケーション履歴」に移動します。
ロケーション履歴をタップ後に表示される画面上で、オンまたはオフの設定切り替えが可能です。
多くのユーザーがGoogleに「追跡」されている?
米SEOメディアでは、次のように語っています。
気味が悪い話ではあるが、ほとんどの人間が既にGoogleに追跡されている。これは確かだ。
このとおり、検索データ収集に加え、GmailもGoogleマップもあるGoogleなら、ほとんどのユーザーの個人情報を大部分握っているはずです。
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多くの情報を手に進化するGoogle
ユーザーの情報を蓄え分析するGoogleは、Googleマップでも通常の検索でも、検索結果をよりパーソナライズする方向、つまり、取得した膨大な個人情報に基づいて、そのユーザーにより適した検索結果を提供する、という方向に動いてゆくはずです。
この際、あなたのサイトの情報(コンテンツ)も、より詳細かつ豊富である方が有利になります。そのほうが、Googleにたくさんの情報を与えることができ、Googleに「うまく使ってもらう」ことができるようになるためです。
つまり、あなたのサイトの豊富な情報に基づいてGoogleが分析し、より相性のよい検索ユーザーと出会わせてくれる(=集客の質を上げてくれる)だろうということです。
SEO対策の価値は「さらに拡張していく」
今後は、SEO対策を行うことで、順位上昇「以外」の恩恵までも受けられることになると考えられます。例えばGoogleマップでは既に、SEO対策の評価が高いサイトほど優先的に表示されます(MEO)が、これも「順位以外の恩恵」の一つと言えます。
SEO対策はコンテンツ対策とリンク対策が全ての基盤になります。今後もこれらを怠らず、進化するGoogleに置いていかれないようにする必要があります。
とくに未対策のサイトでは、総合SEOパッケージのSEO Packを選択することで、ツールとリンク対策支援の両方を揃えられます。ビジネスサイトなどを運営している場合は、早めに導入するようにしてください。
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