[2016/07/27] (最終更新日 2018/06/08)
このHTMLの書き方だとheadタグ内が「ぶっ壊れる」 - Googleが警鐘
先日公開した記事の通り、HTMLの書き方が少々間違っていても、それだけが理由でSEO評価に悪影響が出たり、順位が下がったりすることはありません。
しかし、間違いが「少々では済まないレベル」だと、SEO以前に、Googleがあなたのサイトを読み込みすらできなくなります。これに注意を促す発言をGoogleが行いました。
間違いの程度次第で「SEO以前の問題」が
Googleはかねてより、HTMLの細かい決まりを守った正しい記述(=HTMLバリデーション)を行っていないからといって、それだけで順位が下ることはない、と語っています。
しかし、それはもちろん、ウェブサイトやページが「動いていれば」の話です。ページにアクセスできてブラウズできさえすれば、Googleはクロールやインデクシングができ、通常のフローで順位付けをしてくれますが、ページが動かないとなると、話は別です。
Googleのスポークスパーソンであるジョン・ミューラーは、HTMLの記述方法しだいでは、「SEO対策以前の問題」が出ることがある、と説明しました。
Google「これだとheadがぶっ壊れる」
Google主催のオンラインQ&Aでミューラーは、海外のウェブマスターたちとのやり取りの中で、下記のように発言しました。
最近見た例で、うっかりだとは思うが、ページのheadタグの中にバナー画像を差し込むHTMLが書かれていた。ブラウザで見ても大丈夫に見えるのだろうけど、これをやるとheadタグの中の記述がぶっ壊れる。
そうなると、Googleがそれ以降のheadタグの中身を無視してしまう可能性がある。
「headの中にバナー画像」などで大きな問題が起きる可能性も
Googleが実際に確認した例として、headタグの中に、本来はbodyタグに書くべきバナー画像のタグ(imgなど)を書いてしまったサイトがあったというのです。
これは、バナー画像が表示されない以外には致命的な問題は起きなそうにも思えますが、実はそれだと、Googelがサイト情報を拾えなくなるかもしれないようです。
たとえばmeta descriptionなどのメタタグ、構造化データマークアップ、hreflangなどのリンク要素が読み込まれなくなると、Google検索でのあなたのサイトの表示内容が全く意図通りにならず、大きな影響が出る可能性があります。
あなたにも「あり得る」サイト運営失敗例
ミューラーの発言から「気をつけよう」と思う方は多いでしょうが、「そんな人いるの?」と驚いた方もいるでしょう。しかし、筆者の経験だけでも、見た目は立派ながら間違ってとんでもないHTMLの書き方をしているサイトは、案外珍しくありません。
こうしたケースでは、いくらSEO対策をしていても、HTMLそのものがGoogleに読み込まれず、順位がつかなかったり、ついてもユーザーが訪問してくれなかったり、ということになります。
また、HTML記述が「合っていた」としても、それだけで検索順位は上がらないことも知っておきましょう。SEOは ①コンテンツ作成 と ②被リンク獲得 が必須かつ最も効果的な対策となります。特にビジネスサイトではこの二つを必ず行い、継続してください。
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