容量「10MB以上」のWebページを、Googleはクロールしない/Google明かす
インターネット回線の全体的な速度向上に応じて、現在では、画像や動画などのコンテンツで総ファイルサイズが数メガバイト(MB)に達するWebページも、以前ほど珍しくはなくなりました。
しかし実は、容量が一定以上あるWebページは、Google検索で表示されないことがわかりました。Googleの発言をもとに、本記事で詳しく説明します。
限界はなんと「10MB」、意外と小さい?
Googleのスポークスパーソンを務めるジョン・ミューラーは、ビジネスサイト運営者やSEO担当者に向けて開催されるオンラインQ&Aイベントで、下記のような発言を行いました。
Google(のクローラー)がダウンロードできるWebページのサイズには、限界がある。
限界は、おおよそ10MBくらいだ。
そのため、Googleが認識できる範囲内のサイズに収め、あなたのWebページをGoogle検索結果に表示するためには、コンテンツの容量が10MB以内でなければならない。
限界サイズ以上だと「検索結果に出せない」
Googleは、検索結果にあなたのページを表示するために、まず「Googlebot」と呼ばれるロボットプログラムを使ってあなたのページのコンテンツを検索データベースへダウンロードします。
Googleは、このダウンロードしたコンテンツを読み取り、SEO評価ポイントに沿ってあなたのWebページを「採点」します。その採点結果が高ければ、掲載される検索ランキングも上位になり、採点が低ければ順位が低くなります。
しかし、あなたのWebページの容量があまりに大きいと、Googlebotがそもそもコンテンツをダウンロードできなくなる、ということです。ダウンロードできないと順位評価ももちろんできず、GoogleはそのWebページを検索結果に表示できなくなります。
基礎SEO対策後、目安に容量調整を
ほとんどのサイトなら、10MBものコンテンツを1ページに詰め込むことはめったになさそうですが、例えばECサイトのカタログ一覧ページなどで、サムネイル用縮小画像を別途作らずに大サイズ画像を使いまわしていると、場合によっては10MBを超えてしまうことがありえます。
ほとんどの場合意識する必要はないと思いますが、画像や動画などをリッチに掲載したページを運用する場合は、10MBを目安として覚えておくとよいでしょう。
もちろん、Googleがクロールできる10MB以内にしても、それだけで検索順位が上がるわけではありません。検索順位を上げるには、Googleの指定している ①コンテンツ と ②被リンク対策 の二つが必要です。ビジネスサイト運営の際は、この2つの基礎SEO対策を最初に済ませ、次にコンテンツ容量調整などに手を付けるようにしましょう。
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