[2016/09/20] (最終更新日 2021/06/21)
【検証記事】続く順位大変動、ペンギン4.0のテスト?/Google発言追加
世界中で大きなランキング変動を起こすと思われる「ペンギンアップデート4.0」が、近く実施されるのではないか、と見られています。
しかし、Google内部から発表されるコメントはぼやけたものが多く、そればかりか、若干の矛盾を思わせるコメントも出てきています。本当にペンギン4.0は起こるのでしょうか?現在進行中のランキング変動も合わせ、本記事で情報を整理します。
目次
ペンギン4.0日程、「やっぱり…」
スパムサイトを中心に多くのサイトの順位を変動させるGoogleアルゴリズムアップデート、通称「ペンギンアップデート4.0」が、もうすぐ実施されるとの見かたが強まっています。
この原因は、Google自身が最近発した、いくつかのコメントです。9月頭には「実施アナウンスの準備中だ」と発言、さらに先週となる9月中旬には「実施日程は決まっている」というコメントも出ています。
とはいえ、別々のGoogleスタッフから出されるこうした発言は、しばしば食い違いも見られます。その一例というべきか、先週末にはあるGoogleスポークスパーソンが「ペンギン4.0の日程は(やっぱり)決まっていない」という旨の発言を行い、若干の混乱を引き起こしています。
これまでの経緯と「矛盾する発言」?
この発言を行なったのは、Googleのスポークスパーソンの一人であるジョン・ミューラー氏です。彼は、Twitterを介したあるウェブマスターからの質問に対し、下記のような答えを返しました。
(質問者:)
Googleペンギンアップデートの日程について聞きたいのですが。(ジョン・ミューラー:)
ペンギン4.0については、アナウンスできるような日程はとくにないのです。ごめんなさい。
これまでの経緯を考えると、今回のミューラーのコメントは、少々わけがわからなくなります。どういったことでしょうか?
ツイートの原文はこちらです。
@mariuswebbb @methode @KrishnaDe @rustybrick @glenngabe We don't have any dates to announce for that, sorry.
— John Mueller (@JohnMu) 2016年9月16日
\無料診断の活用で課題を明確に/
外部リンク、内部状況、コンテンツ状況からSEO対策の課題が見えてくる無料調査です。
「対策ページの弱点は何か...」などお悩みをお持ちの方は、一度「SEOパーソナル診断」をご利用ください。
Googleは(たぶん)ウソをついてはいない
Googleから「実施日程が決まっている」とコメントが出た矢先の「教えられる日程はない」という今回のコメントですが、これはおそらくどちらも事実でしょう。
先に「決まっている」と発言していたのは、今回のミューラー氏とは別のスポークスパーソン、ゲイリー・イリェーシュ氏です。ミューラーもゲイリーもウソをついていない(ウソをついても何も得をしない)とすると、二人の考え方が違うだけではないかと思われます。
「日程決まっている」が、まだ「言えるほど確かではない」?
おそらく、少なくともGoogle担当チーム内では展開予定日程を決めていて、しかし諸々の事情でその予定日程通りに進むとは限らず、延期などの可能性も十分にあるため、社内的な予定日をそのまま公式発表するわけにはいかない、というのが実際のところと思われます。
こう考えると、ゲイリーの「展開予定日は決まっている」という発言と、ミューラーの「(でも)日程について発表できるような情報はない」という発言は、矛盾しなくなります。
ペンギンは本当に「間近」なのか
では結局、ペンギン4.0は間近なのでしょうか?それとも、まだ先なのでしょうか?
これは、やはり「間近に迫っている」と考えるべきだと思われます。Googleの「アナウンスを準備中」とか「実施日程は見えている」といった発言が出たことを考えると、可能性はごく高いでしょう。
また、今現在続いているGoogle順位大変動も、ペンギン4.0とまるきり無関係ではないと筆者は考えています。例えば、米SEOメディアの記事に投稿された、こんなコメントを見てみましょう。
この変動が、ペンギン関連なのは確かだろう。(中略)最近獲得した被リンクが、なかなか効果が出なかったのが、このところ順位上昇につながっている。
どうも今回の変動は、一部のキーワードにしか起きていない。
(このことから)これは、次のペンギンの影響を確かめるテストに思える。これに続き、全キーワードに対してアップデートが実施されたら、順位上昇にせよ下降にせよ、今回の変動を上回るだろう。
ペンギンはもう「テスト待ち」の可能性濃厚
Googleは、アルゴリズムアップデートや仕様変更の際に、その導入結果を事前チェックするための「テスト用環境」を持っていないとされます。そのためGoogleは、実際のGoogle検索の「一部のクエリ」や「一部の国/地域」を使ってテストしているといいます。
今後控えるペンギン4.0についても、このような大きなアップデートをテストなしで展開するとは考えられません。おそらく、今回の大変動や、これまでの小規模なランキング変動の際に、ペンギン4.0テストも少なからず行われていたと考えるのが自然でしょう。
つまりペンギン4.0は、いつ準備が済むかは誰にもわからないものの、テストが完了次第本展開されると見てよいでしょう。今なお続くランキング大変動が、ペンギン4.0の前触れ(テスト)を含んでいる可能性も多分にあると思われます。
\無料診断の活用で課題を明確に/
外部リンク、内部状況、コンテンツ状況からSEO対策の課題が見えてくる無料調査です。
「対策ページの弱点は何か...」などお悩みをお持ちの方は、一度「SEOパーソナル診断」をご利用ください。
SEOの基本を再確認し、対策漏れを防ごう
今回の大変動では、SEOの基礎を固められているサイトが順位上昇し、一方で、SEO対策の評価が高い、あるいは重要なポイントを抑えられていないサイトの順位が大きく下落しています。
また、今回の変動では、今回の変動に特有な「評価ページの入れ替わり」とも呼ぶべき現象も起きています。これも、原因をたどると、SEOの基礎対策が劣るために起きる問題と言えます。
今回の大変動でも、今後に控えるペンギン4.0でも、SEO対策の有無で、順位上昇あるいは下落の幅は大きく違ってきます。Googleが勧める基本SEOを確認したうえで、自サイトに対策漏れがないか、早めに確認しておくことをおすすめします。
この記事が役に立ったらSNSで共有してください。