[2016/10/12] (最終更新日 2021/08/12)
【速報】被リンク評価のための「ラベル」存在/Google明らかに
Googleが繰り返し語ってきたとおり、検索ランキングの決定には各Webページの「コンテンツ」、そして「リンク」が重要な評価対象になります。
しかしGoogleはこれまで、具体的に「どういう仕組みで」リンクが評価されるのか、詳細を明らかにはしていませんでした。それが先週、Googleのスポークスマンから仕組みについて明かされた、と米国で報道されました。
報道によるとGoogleは、全てのリンクに「属性ラベル」を付けている、といいます。属性ラベルとはどのようなもので、検索順位にどう影響するのでしょうか?情報をお伝えします。
目次
検索順位とコンテンツやリンクの関係
Googleがあなたのサイトの検索順位を決める際に、重要視しているのが「コンテンツ」と「リンク」です。
Googleはまず、あなたのページのコンテンツを解析し「これは(例えば)チーズケーキに関係するページだな」と見当を付けます。また同時に、チーズケーキの解説ブログなのか、販売ページなのか、人気ランキングなのか、といったページの分類も行います。これで「ページをどの検索ワードで出すか」を決めるのです。
しかしこれだけでは、検索ランキングのずうっと下の方にしか表示してもらえません。あなたのページの検索ランキングを上昇させるには、「私のページはこんなに人気のあるページですよ」とGoogleに伝える必要があります。そのために必要なのが、ページについたリンクです。
検索順位を決める被リンクの「質」とは
他のサイトからあなたのページに向けて貼られたリンクを、被リンクといいます。被リンクの設定されているサイトは役に立つサイトとGoogleは判断し、あなたのサイトに良い評価をつけ検索ランキングで上位表示します。
ただ、ここで多くの人が「どういうこと?」と疑問に思うのが、被リンクの「質」という部分です。はたして被リンクの「質」とは、具体的に何を指すのでしょうか?
リンクの「出どころ」が採点を左右する
大まかに言うと、被リンクの質は「どんなサイトの、どんな場所」から貼られたものかで点数が決まります。
被リンクの質という面で、最もいい点数がつくのは、企業サイト、個人サイト、あるいはブログといった「普通のサイト」のコンテンツ部分から貼られたリンクです。(下図参照)
逆に、例えばフッターのような(=コンテンツとは関係のない)場所のリンクは、コンテンツからのリンクよりも、一般的には点数が低くなります。つまり「フッターからのリンク」よりも「コンテンツからのリンク」のほうが、サイトの検索ランキングが上がりやすいのです。
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Googleの被リンク採点と「属性ラベル」
こうした「リンクの質」を、Googleはどうやって採点しているのでしょうか?
その方法が、Google公式発言によって明らかになりました。それによればGoogleは、全てのリンクに「属性ラベル」を付けて、採点を行っているというのです。
Googleはリンクを「属性ラベル」毎に点数付けする
このことは、Googleのスポークスパーソンをつとめるゲイリー・イリェーシュ氏に対して行われたインタビューの中で明らかになりました。
ゲイリーが語った内容は、主に次のようなものです。
- Googleは、全てのリンクにそれぞれ「属性ラベル」を付ける
- 属性ラベルの種類は非常に多い
- リンクに複数の属性ラベルがつくこともある
- 付いた属性ラベルによって、リンクの「点数」が決まる
「属性ラベル」によって、リンクの価値が変わる
属性ラベルの種類によって、Googleが与える点数は違います。ゲイリーはこのように語っています。
Googleが扱う被リンクの「属性ラベル」は、とてもたくさんあって、例えば「フッターリンク」は、大抵の場合「コンテンツリンク」よりはずっと価値が低くなる。
例えば「コンテンツリンク」とラベルがついたリンクは大きい点数になり、「フッターリンク」とラベルが付くと点数が小さくなります。あるいは、効果のないリンクを示す「ペンギンリンク」ラベルが付くと点数はさらに小さくなります。
被リンクはより「点数の大きい」ものが理想
サイトの運営を続けていくと、たいていの場合、サイトに付く被リンクが増えていきます。
Googleは、それらの被リンクにそれぞれ「属性ラベル」を付けていきます。ある被リンクには「コンテンツリンク」ラベル、ある被リンクには「フッターリンク」ラベル…、といったようにです。
ラベルごとに、Googleが付ける「点数」は違います。そのため、検索順位を上げるには、点数の大きいリンクを獲得するのが理想的です。逆に「何でもいいからリンクをたくさん付けよう」という方法だと、被リンク合計点数では結局ほかのサイトに負けてしまうことがあります。
「現在のSEO対策手法」を裏付ける証言に
この、被リンクの「属性ラベル」の存在は、Google SEOの大変重要なファクターとして、米国内外のSEOメディアの話題となっています。
グレン・ゲイブ(米SEOジャーナリスト):
Googleは「リンクにラベル付け」するシステムを使っているとのこと。ラベルは異なる被リンク分類ごとに付く。非常に興味深いニュースだ。
Googleがサイトの検索ランキングを決める際に、各ページについた被リンクをどう「採点」しているのかは、これまで明らかにされていませんでした。しかし、今回のGoogle発言で、非常に仕組みのととのった「被リンク採点システム」が存在することがはっきりしました。
SEO対策において、どのような被リンク対策を行うかは、とくに初級SEO担当者には悩みやすいところでしたが、今回の情報により、より対策方針が立てやすくなったと言えます。
今後のSEO対策、より方針立てやすく
初公開の情報とはいえ、こうした採点システムの存在は、SEO専門家のあいだでは以前から「ほぼ確実」と考えられており、有効なSEO対策はほとんどが、この考え方のもと組み立てられています。こうした現在有効なSEO対策手法が、今回のニュースで裏付けられた形となります。
SEO対策では、この「採点システム」の仕組みを考慮し、コンテンツリンクを始めとする「適切に採点される」被リンクを獲得することが第一歩となります。未対策のサイトはなるべく早く対策を開始し、あるいは既に対策中のサイトでは、被リンクの内訳をいまいちど見直しましょう。
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