[2016/11/01] (最終更新日 2021/07/02)
画像にリンク、だとSEO効果は 「ずいぶん違う」/Google発言
リンクを設定するとき、テキストにリンクを設定するテキストリンクが一般的ですが、場合によってはJPGやPNGなどの「画像ファイル」にリンクを設定する「画像リンク」を設定する場合もあります。
テキストリンクも画像リンクも、どちらも同じドメイン内のコンテンツにリンクしているわけですが、リンクされたほうが受ける「順位効果」は同じ、のようにも思われますが、実はその効果は「ぜんぜん違う」とGoogleが明かしました。
目次
画像にリンクだと、効果「ずいぶん違う」
Googleに対し、あるサイト管理者が「ページに対してリンクを貼るのと、画像に直接リンクを貼るのでは、Googleからの評価は変わるの?」という質問を行いましたが、その質問に回答してくれたのは、Googleのスポークスパーソン、ジョン・ミューラーでした。
そのやり取りは、下記のようなものです。
質問者:JPG画像に被リンクを貼るのと、ふつうに(画像掲載ページの)URLに被リンクを貼るのとでは、順位効果は違うのでしょうか?
ジョン・ミューラー:
片方(ページURL)はテキストコンテンツがあって、画像の方にはテキストコンテンツがないよね。それだと、効果はずいぶん違うと思うよ。:)
該当のツイートはこちら。
@AndyNRodgers @methode A link to an image file vs to a web page? One has textual content, the other one doesn't? Seems pretty different 🙂
— John Mueller (@JohnMu) 2016年10月27日
たとえばSEO Packのロゴに、直接リンクが貼られた場合と、URLにリンクが貼られた場合では、Googleからの順位評価に違いは出るのか、という質問です。
これに対しジョン・ミューラーは、「(効果は)ずいぶん違う」と答え、その理由に「片方にはテキストがあるから」と答えています。これはどういうことでしょうか?
googeは画像の内容「だけ」では順位を決められない
Googleは基本的に、あなたのページの「テキストコンテンツ」を読んで、ページに何が書いてあるかを理解しています。それは、逆に言うと、テキスト以外、例えば画像の意味はまだまだよくわからないからです。
AI技術の進歩により、Googleの人工知能が「猫の写真を識別できた」などというニュースが話題になりました。しかしこれは、逆に言うと、人工知能はまだまだ「猫だ」「人だ」くらいの大雑把な区別しかできない、とも言えます。つまり、画像の内容をGoogleはよく理解できていないのです。
そのため、いくら猫のJPG画像にリンクが貼られても、Googleはその画像の意味を(画像単体では)よく理解できないため、そのJPGを載せたページを「猫」という検索結果で1位にしたりはしない(あるいは、したいが、難しい)と言えます。
Googleはテキストコンテンツを読んで画像の意味を決めている
画像が読めない代わりに、Googleは、画像のあるWebページのテキストを読みます。そこで書かれていることを参考に、画像がどんな言葉に関係が深い画像なのか、見当を付けているようです。
その証拠に、たとえばこんなクエリの検索結果を見てみて下さい。
これは「daiohs コップ」というワードでの画像検索結果です。(単に今筆者の目の前にあった、というだけです) ここには、明らかにコップではない画像がたくさん出てきます。おそらく、Webページに「daiohs」「コップ」と書いてあったら、そこの画像を拾ってきて出しているのでしょう。
SEOに「画像対策の最適化」は必要?
こうしたことから、考えられる重要ポイントが、下記の二つです。
- 画像の中身をGoogleはほぼわからない
- Google評価にはテキストコンテンツが最も重要
画像の中身を、今のGoogleなら「簡単に理解できるのでは・・・?」などと考え、順位上昇のために画像を工夫しようとしたことのある人は、少なくないはずです。しかし、今のところ、まだそうした情報は確認できていません。
\無料診断の活用で課題を明確に/
外部リンク、内部状況、コンテンツ状況からSEO対策の課題が見えてくる無料調査です。
「対策ページの弱点は何か...」などお悩みをお持ちの方は、一度「SEOパーソナル診断」をご利用ください。
画像リンクにはaltを設定しましょう
画像リンクを設定する場合、Googleは画像の内容を理解できない場合があります。そこで、画像にaltタグを設定する事をお勧めします。
altというのは、imgタグに設定する画像を説明する説明文となります。画像が表示されない場合の説明テキストとなるので、一見、閲覧ユーザーの目には見えていないテキストとなりますが、画像リンクにaltを設定する事で、Googleに画像の内容を伝える事ができます。
altタグの設定
altはimgタグに記載します。
画像にaltを設定する際の注意点
altにSEO対策キーワードを詰め込まないようにしましょう。ペナルティとなる危険性があります。altは本来、ユーザーの役に立つ情報を検索エンジンに伝えるための手がかり、または、画像を確認できないユーザーの助けとなる代替テキストです。ひと昔前の感覚は改める必要があります。
コンテンツ評価は「テキスト」で決まる
ここまで画像リンクのSEO効果についてご紹介しましたが、SEO効果を追求するのなら、ページURL自体にリンクを設定した方が良い事がわかりました。
自分のサイトが何についてのサイトなのか、そのページがどれだけ役にたつ情報を載せているか、Googleに評価してもらいたい、それで順位を上げたい、と考えるときは、まず必ずテキストコンテンツの品質や分量を改善しましょう。
もちろん、画像はユーザー対策には大いに役立ちます。しかし、順位を上げるためといって過剰な最適化を行う必要はありません。それよりも、しっかりとしたテキストコンテンツを作り、そこにちゃんとリンク対策を行うのが、最もGoogleに評価される対策となります。
この記事が役に立ったらSNSで共有してください。