[2017/03/14] (最終更新日 2017/03/29)
【速報】新たなアルゴ更新「フレッドアップデート」、内容あきらかに
今月3月8日あたりから続いていた大変大きな順位変動につき、ついにGoogleが存在を認める旨の発言を行い、また、このアルゴリズムアップデートが「フレッドアップデート」と呼ばれるものであると確認されました。
米メディアの分析によれば、フレッドアップデートは、「過度なアドセンス広告」や「低品質なコンテンツ」を掲載したサイトをターゲットにしているもようです。ただ、国内ではそれとは異なる動きも見られています。今のところの詳細をお伝えします。
目次
影響は大、トラフィック90%減の例も
3月8日、日本、米国、および世界中のいたるところで、Google検索の順位が大きく動いているとの情報が多数現れました。
後日Googleは、この際にアルゴリズムアップデートが行われたことを認めました。このアップデートを「フレッドアップデート」と呼んでは、というSEO業界界隈からの流れについても、「Googleとしては感知しませんが…」といった雰囲気を出しつつも、認めました。(下記twitter参照)
@rustybrick @i_praveensharma @JohnMu sure! From now on every update, unless otherwise stated, shall be called Fred
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年3月9日
フレッドアップデートに影響されたサイトを詳しく見ると、順位変動およびトラフィック増減の幅は大きく、英語圏で変動情報をネットに公開したサイトを調べた結果、Google検索からのユーザー訪問数が90%ほど減少したサイトも存在するといいます。
標的は「大量コンテンツ+過度な広告」?
米SEOメディア(サーチエンジンラウンドテーブル)では、この変動で大きな影響を受けたサイトを分析し、傾向として下記の二点が見られた、と発表しました。
- 大量のコンテンツを掲載している ※ブログ・HPなど形態は問わず
- プレイスメント広告(AdSenseなど)が過度に掲載されている
とくに今回のアップデートで大きく順位が落ちたサイトに限って言えば、そのうち95%が上記の2つの条件にあてはまり、いずれも「ユーザーのため」ではなく「広告収入のため」に運営されているように見える、とのことです。
(ただし、こうした分析結果に対し、Googleは何もコメントを発しておらず、あくまで「アップデートは普段から行っているものであり、今回も特別言うことはありません」といった態度を取り続けています)
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日本でも変動、しかし内容は米国と差異?
一方国内(Google日本)では、米国の変動ニュースと時を同じくして、日本時間3月9日頃(米時間3月8日に相当)、大きな順位変動が見られました。
順位変動計測ツール namaz.jp では、3月9日以降、大きな変動が断続的に起きている様子が見て取れ、さらに現在3月14日14:00現在も、順位が大きく動き安定していないことがわかります。(下図のグラフ赤部分が大きな変動を示す)
(ただ、筆者が見た限りでは、日本国内で順位が大きく落ちたサイトに関しては、必ずしも上記の「大量のコンテンツを持ち、広告を大量に掲載するサイト」という2つの条件を満たしていないようにも見えます)
「大量広告」該当サイトの対応策は比較的シンプル
上記の分析結果を発表したサーチエンジンラウンドテーブルでは、「順位が落ちたサイトは、過度に掲載していた広告を取り除くことによって、順位が回復した」といった説明もあります。
したがって、あなたのサイトの順位が今回の変動で著しく下がった場合は、まず自分のサイトが「大量のコンテンツを持ち、過度に広告を掲載している」ような、ユーザーに価値を提供しないサイトに該当しないかどうか、確認しましょう。
もし該当した場合は、過度な広告を削除する、あるいはそうしたページを落とす、といった対応を試し、まずは様子を見るようにして下さい。
また、たとえ今回の変動で順位を落としていなくても、過度な広告掲載はユーザーに利益をもたらさないため、遅かれ早かれ順位を落とす可能性が強いと言わざるを得ません。
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上記2条件に当てはまらないからといって安心しないこと
注意したいのは、今回の変動で順位を落としたのは、上記の2条件に当てはまるサイトだけではない、ということです。
現在のGoogleは複数のアップデートを同時に行うことがある
アルゴリズム運用にAIが導入され、全てのアップデートが原則自動化されて以来、現在のGoogleは、複数の評価アルゴリズムを同時に更新することが頻繁にあると考えられます。
例えば以前は、多くの場合、リンクの評価方法を変更する「ペンギンアップデート」と、コンテンツ評価に関わる「パンダアップデート」は、それぞれ別々に行われていました。
しかし現在では、ペンギンも、パンダも、さらには本記事で紹介した「広告に関するアップデート」も、その他の名前すら持たない小さなアップデートも、すべてまとめて同時に行われている可能性が充分にあります。
今後は各国で同じ内容の変動が起こるわけではない?
しかも、今後のアップデートは地域ごとに影響範囲が異なることがありと思われます。
つまり、以前は通常であった「米国で多く見られたアップデートの特徴がそのまま日本の変動にも当てはまる」といった状況が、今後は少なくなるのではないか、ということです。
細かい原因が複雑に絡んだ今の順位変動
筆者の私見を述べるならば、今回の一連のアップデートの対象は、大きく二つの内容に分かれているように思われます。
- 大量コンテンツ+過度な広告を掲載したサイトに対するアップデート
- その他たくさんの「微調整」をひとまとめにしたアップデート
1の方のアップデートなら、影響サイトも、順位下落時の対応策も、比較的わかりやすいはずです。(広告を一度全部消してみればよいのです)
しかし、2の方のアップデートの影響であった場合は、対応は少々難しいはずです。なぜなら、関連要素が多岐にわたり影響プロセスが複雑化するために、おそらくGoogleスタッフ本人たちですら「何をすれば順位が上がって、何をすれば下がるのか」を明確に説明できないはずだからです。
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順位決定の大前提は変化なし、焦らず対策継続を
Googleアルゴリズムアップデートの自動化がさらにすすんでいくにつれ、順位変動の原因も、さらに判別しにくく、複雑多岐にわたっていくと思われます。
ただし、Googleがつねに「ユーザーに役立つコンテンツを掲載し、ちゃんとリンクがついている」サイトを上位表示させる、という大前提は忘れないようにしてください。
→参考:ついに判明、Google順位決定要素のトップ2
順位は常に少しづつ変動しているため、どんなに良いサイトでも一時的に順位が下ることはあります。たとえ突然順位が下がっても、あるいは上がっても、それに納得してしまわず、さらにSEO対策を継続するようにしてください。
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