[2017/05/13] (最終更新日 2024/05/10)
「絵文字や特殊文字は無視することも」とGoogle、SEOに記号は使っていいの?
Googleがあなたのサイトを検索エンジンにインデックス(登録)するとき、♡、➩、☀といった絵文字や特殊文字などの記号を「無視する、あるいは意図的に検索結果に表示させないことがある」と発言しました。
このGoogleの発言の意図は、つまり絵文字や特殊文字を「使うな」ということでしょうか?
それとも、言葉どおりSEOをしているページに記号を使っても「無視するから問題ない」のでしょうか?
目次
絵文字や特殊文字などの記号「たまに無視や非表示をする」
先日、あるサイト管理者が「矢印マーク(➩)をサイトのタイトルやディスクリプションで使っても、Google対策としては問題ないのですか?」といった質問をGoogleに対してツイートしたところ、次のような答えが返ってきました。(翻訳は筆者)
質問者:
meta title とかmeta descriptionに特殊文字を使ってもいいものなのでしょうか?例えば ➩ とか。Google(Googleアナリスト ジョン・ミューラー氏):
使うのは大丈夫ですね。でも、Googleはたまに無視したり、意図的に検索結果に出さなかったりということもあります。
記号はSEOに使うべき?使わないべき?
Google検索でSEO順位を上げたいサイトには、特殊文字や絵文字などの記号は使わない方がよいのでしょうか?
SEOをするサイトで「特殊文字を使いたい」と強く希望する場合、その目的は大きく2つ考えられそうです。
- 検索結果で、自分のタイトルなどを目立たせたい
- その特殊文字(♡➩☀など)で検索したときの結果で、上位表示させたい
それぞれのケースで、特殊文字を使うべきかどうかは違ってくるのではないでしょうか。
1つずつ見てみましょう。
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1. 検索結果で、自分のタイトルなどを目立たせたい →アリ
まず1つ目は、あなたのページが何らかの検索ワードでGoogle検索結果に表示されたときに、より視認性を上げる目的で、タイトルタグやスニペット内に記号を使うケースです。
このケースは、例えばメルマガの件名などで、クリック率向上を狙い★や♥を使うことがありますが、それと同じ意図です。
目立つようにという目的の場合は記号(特殊文字や絵文字)を使ってもいい、かもしれません。
まず、特殊文字をページタイトルに用いた場合でも、それがGoogleに無視されたら、元々用いてない場合と同じになってしまいますが、少なくともSEOの検索順位には悪影響はありません。しかも、うまくGoogleが表示してくれれば、検索結果でのクリック率向上が期待できます。
ただし、これをする場合は、titleタグやmeta descriptionタグにしっかり対策キーワードを入れたページに限ります。SEOキーワードがページのタイトル名やディスクリプションに含まれていないと、そのキーワードで検索するユーザーからも、ひいてはGoogleからも、ページを評価してはもらえないでしょう。
何についてのページなのかという点が検索ユーザーや検索エンジンに正確に伝わらないからです。
タイトルタグやh1タグなどでよく使われる記号
ページタイトルなどの見出しでよく使われる記号としては以下のような記号があります。
- !ビックリマーク
- ?クエスチョンマーク
- –ダッシュ
- _アンダーバー
- |バーティカルバー
- 【】隅付き括弧
バーティカルバーや隅付き括弧は、検索結果上のタイトル部分でよく見かける記号ですね。
タイトルの文章を前半部分と後半部分(サイト名など)に分けるという意図でも、記号が全くないタイトルより記号のあるタイトルの方が見やすくなります。
このような記号を効果的に使い、パッと見ただけで伝わりやすいタイトルを作成すると検索エンジン上ではクリック率向上に期待が持てます。
2. その特殊文字(♡➩☀など)で検索したときの結果で、上位表示させたい→むしろ使うべき
その特殊文字自体が検索ワード(対策キーワード)であった場合に検索結果上位に表示したい、というケースもあるでしょう。
例えば、特殊文字の一覧を載せたページを用意して、それを♡や➩、あるいは☀といった検索クエリの結果リストに上位表示させたい、といった場合です。
これは当然、特殊文字などの記号を「使うべき」でしょう。
筆者も何度か経験がありますが、興味を持った絵文字を絵文字のままコピペして検索することがあります。そうした時は、むしろ、その絵文字そのものが入っていないと、SEO検索結果の上位には表示されないはずです。
Googleで検索できない記号や文字がある
Googleでは一部の特殊文字や記号が無視されるので、検索できません。
なぜ検索できないのかというと、別のプログラムが動作する可能性がある為です。
検索できない記号を上位表示を狙う目的で使用しても現状は意味を為さない施策となるので注意したいところです。
検索ユーザー側は、検索できない記号を検索したい場合は、日本語で表現し検索する方法をとると良いでしょう。
以下に検索できない記号例と日本語の読み方をご紹介します。
記号 | 英語 | 日本語 |
---|---|---|
’ | single quotes / apostrophe | シングルクォーテーション |
“ | double quotes / quotation mark | ダブルクォーテーション |
# | number sign | シャープ |
* | asterisk | アスタリスク |
, | comma | カンマ |
. | dot / single dot / period | ドット |
/ | slash | スラッシュ |
: | colon | コロン |
; | semicolon | セミコロン |
[] | brackets | カギ括弧 |
{} | curly braces | 波括弧 |
\ | backslash | バックスラッシュ |
^ | caret / caret operator | キャレット |
~ | tilde | チルダ |
_ | underscore | アンダースコア |
` | grave accent | バッククオート |
| | vertical bar | パイプ |
なお、Googleで検索キーワードとして使用する事ができる特殊文字は、プラス記号(+)、アットマーク(@)、アンパサンド(&)、ドル記号($)、ダッシュ(-)、アンダースコア記号(_)などがあります。
また、Googleで機種依存文字の検索も可能ですが、その名の通り、機種に依存する文字の為、特定の環境でしか正常に表示されない可能性があります。
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タイトルなどに記号を使うとSEO効果に影響ある?
ページタイトルに記号を使う事は問題ないという事は上述しましたが、SEO効果に影響はあるのでしょうか?
記号を使う事による良い影響は、先にご紹介したとおり検索エンジン上で視認性が上がるのでクリック率の向上が期待できる点となり、直接的なSEO効果は見込めません。
反対に、記号を使う事でSEOに悪影響があるのかというと、過度な使用でなければこちらも悪影響は無いと言われています。
このように記号を使う事は直接SEOに影響が無いと言えるので、戦略的に記号を用いると良いですね。
SEOに記号を使う場合の注意点
SEOに特殊文字や記号を使ってもSEOに悪影響が出る可能性はなさそうですが、記号を用いる場合の注意点として以下2点がある事を考慮してください。
文字数が多くなる
タイトルは30文字程度に収まるように設定すると良いですが、記号を用いるとその分文字数が多くなってしまい、後半は省略される可能性があります。
記号が多用されていると読みにくい、伝わりにくい
記号が多用されていると読みにくいという点はご認識されているかもしれませんが、もう1点、伝わりにくさというのがあります。
検索エンジンにとって記号は意味をなさないものとなる為、記号を使用しても問題ないですが、多用する事は避けるべきです。
上記の例でいうと、上のタイトルの記号の使用は3つとなります。
下のタイトルは記号を9つ使用しています。
パッと2つの文章を見たときに、下のタイトルは一見目立ちますが、ゴチャゴチャしていて読むのが疲れるような印象を与えます。
また、貴重な文字数の多くが意味をなさない記号で使われているので検索結果上では後半部分が省略される可能性があります。
ページタイトルへの記号の付け方なら2個程度の使用にとどめておくことをお勧めします。
記号をタイトルに使う際には「半角」で使いましょう。Googleでは全角の記号もそのまま表示されますが、Yahoo!では半角に変換され表示される為、間隔が詰められ、記号を使う事により目立たせるというメリットが低くなります。
絵文字はデバイスにより異なる
絵文字を使用する場合、デバイス毎の表示を考慮しましょう。iPhoneとAndroidでは表示方法、デザインが異なります。
また、一方で存在する絵文字がもう一方では存在せず、文字化けして表示される可能性もあります。
絵文字を使用する場合にはこの点を考慮し、慎重に使用しましょう。
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SEOに記号を使っても(概ね)問題なし
Googleが「無視するかもしれないが、使うぶんには問題ないよ」と発言した記号(絵文字や特殊文字)ですが、これはその言葉通りに受け取ってよさそうです。
つまり、SEO対策するサイトで特殊文字など記号を使っても、基本的には問題なさそうです。
しかし、記号は使い方により「文字化けする」「検索する事ができない」「機種依存文字」などの注意点がある為、正常に表示されているか、記号を多用して伝えたい事が伝わらない状態ではないかなど、チェックが必要です。
その注意点さえ意識する事で、魅力的な使い方も可能という事を本記事ではご紹介してきました。
といっても、特殊文字でタイトルタグやh1タグなどを装飾しても、それだけでSEO効果に直結しませんね。
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被リンク対策とSEOツールがセットになったサービスですが、
SEOツールの「内部SEOスコア」機能では、タイトルとdescriptionのチェックで「記号を使いすぎていないか」というチェックもしています。
このようにSEO Packでは、SEO初心者にもわかりやすい内容を確認し対策を進めていけるので、気になる方はSEO PackでSEO対策の基礎を整えましょう。
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