[2016/12/02] (最終更新日 2021/08/12)
WELQの騒動から考えるSEO内部対策の重要性
なぜWELQは批判を受けたのか?
健康情報サイト「WELQ」が一時閉鎖されました。信憑性のない情報を掲載していたとしてネットニュースなどで取り上げられ、それをきっかけに批判を受けた事が原因とされています。
少し考えてみると、「WELQ」以外にも不正確な情報を発信しているサイトは数多く存在します。中には完全な嘘情報を堂々と掲載しているキュレーションサイトや掲示板などもあります。なぜWELQだけに批判が集中したのか?その原因はネット上でもいくつか言及されており、例えば次のような点が多く言及されています。
・クラウドソーシングを使った記事の大量生産方式
・医療や健康というデリケートな分野であった
・1部上場企業の運営サイトであるため、余計に目立った
ただ、ここでは少し視点を変えて、WELQが行ったSEOについて考えてみたいと思います。
筆者はWELQの事業や記事の信頼性を評価する立場ではありません。ですがそれとは別に、WELQが的確なSEO対策を行いアクセスを集めていたことは恐らく間違いありません。そしてその技術自体は、多くのWebサイト運営者にとって参考になるのではないか、と思います。
目次
WELQ問題とは一体何だったのか?
医学的根拠のない不正確な医療・健康情報を大量に公開していたことが問題となりました。
公開されていた記事の多くは医学的知識の無い素人のライターが書いたもので、医療・健康分野という生命に関わる情報を発信する「WELQ」は当時大きな批判を浴びました。
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SEOにはとても強かったWELQ
確かに検索上位に表示されていた
WELQは検索エンジンからの訪問を増やすために、周到かつ非常に正しいSEOを行っていたと言われています。たしかに、筆者の記憶では「目の疲れ」「肩こり」といったワードで検索すると、WELQのサイトを多く目にした覚えがあります。
SEOが悪いのでは無い。監視の目にさらされ過ぎてしまったため批判の対象になったと考えるべき
SEOを徹底し、WELQは実際に多くのネットユーザーの注目を集めました。同時にサイトの問題とされた点も多くの人の目に触れることになり、今回の騒動につながってしまったといえます。
つまりSEOをしていたから批判されたのではなく、SEOが成功していたことにより、WELQの記事はたまたま多くの人の目に留まり、その中に「WELQは問題がある」と考えた人がいたということです。
WELQが情報サイトとして正しかったのか?といった事はさておき、SEOに強いサイトであったという事は間違いないようです。
内部SEO対策はズルい裏技ではない。ユーザーに的確に情報を届けるための技術である
細かな指示が記事作成者に出されていた
ではなぜWELQはSEOに強かったのか?
一部の報道によれば、SEOの専門家からライター達に詳細なレクチャーが行われ、どのように文章を書いたり画像を配置したりするかといったことが細かく指定されていたとされています。
しかし、記事構成案の作成担当者からライターへの指示はSEOを意識するあまり不可解な指示となってしまったケースも多々あったようです。記事に使用してほしいキーワードをいくつか指示する事によって「肩こりは霊が原因」というような「ん?」と思わせる記事の構成指示がされる事もあり、医療・健康分野の情報サイトの信頼性が大きく損なわれる結果となりました。
内部SEOは有効である
重要な事は、内部SEO対策(HTMLタグやキーワードの配置、コンテンツの最適化)を行うことでたしかに検索結果の上位を狙うことが出来るということです。
繰り返しますが、SEOに成功した結果ネット上で批判を受け、サイト一時閉鎖まで追い込まれるというのは異例中の異例です。一般的な多くのサイトであれば、内部対策の成功はそのまま、検索エンジンからの集客増加につながります。
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