指名検索とは?SEOとの効果的な関係性と対策方法

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[2022/07/26] (最終更新日 2025/08/06)

指名検索とは?SEOとの効果的な関係性と対策方法

SEO対策を進めていると「指名検索」という言葉を耳にする機会があるかもしれません。
webサイトを管理・運用されている皆さまは指名検索の増減を意識されておりますでしょうか。

「指名検索」とは、企業名やブランド名、人物名、サービス名、製品名・商品名など特定の「固有名詞」で直接検索される事となりますが、言い換えれば「指名検索」の多さは、その企業名やブランド名がどの程度検索ユーザーに認知されているかという指標にもなります。

指名検索とは?SEOとの効果的な関係性と対策方法

この記事でわかること
  • 指名検索とは、企業名やブランド名など特定の固有名詞で検索されることを指します。
  • 指名検索が増えることで、企業やブランドの認知度が高まっている指標となります。
  • 指名検索は、CV意欲の高いユーザーの流入や、検索アルゴリズムの変動に強いなどのメリットがあります。
  • SEOにおいて指名検索が増えることは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の向上につながります。
  • 指名検索対策はSEOにおいて重要なファクターとされています。
  • 知名度が低い場合や同名サービスがある場合は、指名検索でも上位表示や流入増加に課題が残ることがあります。



当ブログを運営しているSEO Packでしたら「SEO Pack」というキーワードで検索される事が指名検索になります。
SEO Packの指名検索
指名検索は、ワンワードではなく「SEOPack SEO対策」など複合キーワードであっても、SEO PackのSEO対策を明確に意図して検索されている事から指名検索であるといえます。

指名キーワードと一般キーワードの違い

指名検索は指名キーワード(指名検索キーワード)で検索されますが、指名キーワードの対義語として「一般キーワード」というものがあります。
一般キーワードは、「お中元 通販」「海外旅行 保険」など、範囲の広がったキーワードとなり、普段皆さんがSEO対策キーワードとして対策されているのではないかと思われるのが一般キーワードです。
指名キーワードと一般キーワードの違い

指名検索のメリット

指名検索される事のメリットととして次のような事が挙げられます。

  • CV意欲の高いユーザーがサイトへ流入する
  • 検索アルゴリズムの変動に影響されにくい
  • 競合他社とバッティングしない
  • SEOにおいても指名検索が増える事は「E-E-A-T(イーイーエーティー)」の権威性の向上につながる。

はじめに、指名検索でサイトに訪問したユーザーは、購入や問合せといったコンバージョン(CV)意欲の高いユーザーとなる為、一般キーワードと比較しても効率の良い集客に繋がります。

また、一般キーワードでのSEO対策とは違い、Googleの検索アルゴリズムアップデートによる変動に左右されにくいといった特徴もあります。検索順位は検索意図に合致した検索結果を表示しますが、指名キーワードでの検索においては検索意図が明確な指名キーワードで検索されるため、変動の影響が受けにくく、また、競合とバッティングしづらいというメリットがあります。

最後に、指名検索はサイトのSEO効果も期待できます。Googleの順位評価ポイントの一つである「E-E-A-T」という要素がありますが、「E-E-A-T」というのは、品質を評価する4つの要素の特長4つの頭文字を取った、Googleの造語です。

  1. Experience(経験・体験があること)
  2. Expertise(専門性があること)
  3. Authoritativeness (権威があること)
  4. TrustWorthiness (信頼できること)

つまり検索エンジンに高品質なコンテンツと認識してもらう為には「経験・体験、専門性、権威性、信頼性を重視する」コンテンツを作成する必要がありますが、指名検索が増えるという事は「E-E-A-T」の中でもAuthoritativeness(権威性)が向上する事に繋がります。

また、過去にGoogleの元CEOであるEric Schmidt氏と、ウェブスパム対策チームの元リーダーMatt Cutts氏も、ブランドの重要性を強調しており、SEOBOOKによると、何年にもわたって、Googleは、オーガニック検索アルゴリズムでブランドのようなシグナルにかかる重みを増やすように動いてきたといいます。
このことからもSEO対策においても指名検索対策は重要なファクターと考えられます。

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指名検索に特別な対応は必要ないのでは?

さて、指名キーワードで検索されると検索結果の上位に表示されやすいので、特別な対応をしなくても自然と1位に表示されるのでは?とお考えになるかもしれません。
多くのケースは検索結果の上位に表示されるのですが、「まだまだ知名度が足りず自社サービスサイトが表示されない」「別の同名サービスが表示されてしまう」などといった場合もあります。
また「1位に表示されるが流入が一向に増えない」といった事も。

既に知名度のある商品やブランドであれば、指名検索数は増えていく事でしょう。しかし、まだまだ成長段階のサイトやブランド名では、指名検索を増やす事はなかなか簡単ではありません。
更に、指名検索の対策をしていない事で意図しないページが表示される場合もあります。

指名検索の対処法・増やし方

指名検索を増やす事は長期的な視点で「ブランド価値を高める事」となり、簡単な事ではありません。

指名検索の現状把握

まずはじめに「指名検索」の現状を把握してみましょう。
現状の確認方法はGoogleのサーチコンソールでクエリを確認します。

検索パフォーマンス>「検索結果」の「クエリ」項目から、指名キーワードの抽出、把握を実施します。
そのキーワードのクリック数や表示回数、ページなどの項目を確認し、意図しないページが表示されていないかなど、指名検索を増やす施策を検討しましょう。
指名検索で意図しないページが表示されてしまう
もし、意図しないページが表示されるようなら、「指名キーワード」をページのタイトルやディスクリプション、コンテンツ内に含めてみるなどの対応をし、改善を施します。

指名キーワードに対応したコンテンツの作成

適切なコンテンツがサイト内に無かった場合、新たにコンテンツを作成します。
そのコンテンツは作成後、認知度向上の為にSNSなどで発信すると、よりブランド価値を高める事に繋がります。
指名キーワードを含めたコンテンツを作成してみましょう。

リスティング出稿

わざわざ広告費をかけて自社サイト名などのキーワードでリスティング広告を出稿するの?と思われたかもしれませんが、リスティング出稿には次のようなメリットもあります。

  • 他社リスティング広告が表示される事による機会損失を防ぐ
  • 同名他社や同名サービスなどがある場合、自社が表示されない場合がある

費用がかかる事なので、出稿の必要があるのか、また、コストに見合うのかなど見極める必要があります。
上記に挙げた状況に無い場合は、リスティング広告の活用は保留として良いかもしれません。

SNSや広告、プレスリリースの活用

その他、SNSやWeb広告、プレスリリースなどのマーケティング施策に活用で拡散・露出・認知度向上を狙うという方法もあります。

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SEOの指名検索とAI検索の関係性について

近年、AI技術の発展により、検索エンジンはより高度な理解と分析が可能になりました。GoogleのBERT、GPT-3、そして最新のAIモデルにより、検索結果はより関連性の高いものへと進化しています。
AI検索の特徴としては「自然言語理解」「文脈認識」「パーソナライゼーション」がありますが、指名検索とAI検索の関係性は相互に補完し合う関係性といえます。また、AI検索を意識するなら指名検索のAI化も少し頭に入れておきましょう。

指名検索の進化
初期の指名検索(2000年代前半)

インターネットの普及初期段階での指名検索は、検索ユーザーの検索行動がシンプルでブランドのオンラインプレゼンスが限定的といった背景から単純・直接的なブランド名・社名などの検索が主流で検索結果は公式サイトへの誘導が中心でした。
・「トヨタ」→ トヨタの公式サイト
・「ユニクロ」→ ユニクロの公式サイト

発展期の指名検索(2000年代後半〜2010年代前半)

オンラインショッピングの普及、ブランドの商品やサービス情報の充実、検索ユーザーの購買意図が明確化された背景から、
ブランド名 + キーワードの組み合わせ検索の増加、商品・サービス特化型の検索パターンが見られるようになりました。
・「トヨタ 新車」→ トヨタの新車ページ
・「ユニクロ セール」→ ユニクロのセール商品ページ

成熟期の指名検索(2010年代後半〜2020年代前半)

スマホの普及や音声検索、TikTokやInstagram、YouTubeなどのソーシャルメディアの影響、ユーザーの情報収集行動の高度化やパーソナライゼーションの影響を背景に、会話的な検索クエリも増加し、より具体的で詳細な検索クエリへと移行しています。
・「トヨタの車で燃費がいいのはどれ?」→ トヨタの燃費重視車種の詳細情報
・「トヨタ 燃費の良い車」→ トヨタの燃費重視車種の詳細情報
・「ユニクロ 冬物コート」→ ユニクロの冬物コートの商品情報とレビュー

上記のような変化を踏まえ、SEOの指名検索とAI検索の両方に対応する戦略としては次の事が考えられます。

  • ブランド認知度の向上: オフライン・オンラインでのブランド露出
  • コンテンツの充実: ユーザーの様々なニーズに対応する情報提供
  • ユーザー体験の最適化: サイトの使いやすさと情報の見つけやすさ
  • データ分析: 検索行動の継続的な分析と戦略の調整

指名検索とAI検索は、現代のSEOにおいて密接に関連し合っています。指名検索はブランド認知と直接的なトラフィック獲得を担い、AI検索はユーザー体験の向上と関連性の高い情報提供を実現します。
効果的なSEO戦略を構築するためには、両方の要素を理解し、統合的なアプローチを取ることが重要です。ブランドの認知度向上と、AIが評価する高品質なコンテンツ提供の両方を実現することで、持続可能な検索エンジンでの成功を目指すことができます。
今後のデジタルマーケティングにおいて、指名検索とAI検索の関係性を深く理解し、両方の特性を活かした戦略を構築することが、競合優位性を確保する鍵となるでしょう。

指名検索とSEO対策の関係性

指名検索はSEO対策とは別の施策のようでいて、実はSEOに良い影響を与える施策と考えられます。
高品質コンテンツの要素である「E-E-A-T」の権威性の向上につながる施策となるので、SEO対策と並行して進めていきたい対策となります。また、サイトのSEOが伸び悩んでいる際に、指名検索の状況を見直してみると良いかもしれません。
更に、指名検索は、現代のAI検索とも密接な繋がりがあります。効果的なSEO戦略を構築するために、SEO検索とAI検索の両方の要素を理解し対策を進めていく事が問われます。

指名検索に関するよくある質問

Q1: 指名検索とは何ですか?
指名検索とは、企業名やブランド名、商品名など特定の名称を含めて検索することを指します。例:「ユニクロ」「トヨタ自動車」など。
Q2: 指名検索が増えるとどんなメリットがありますか?
指名検索が増えることでブランド認知度の向上や、公式サイトへのアクセス増加、信頼性の向上などの効果が期待できます。
Q3: 指名検索とSEO対策の関係は?
指名検索はSEO対策の一環として重要です。指名検索が多いとGoogleからの評価も高まりやすく、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の向上にもつながります。
Q4: 指名検索で公式サイトが上位に表示されない場合の対策は?
サイトのSEO基本対策(タイトルやmeta情報の最適化、公式情報の充実、サイテーションの強化など)を見直しましょう。また、Googleビジネスプロフィールの活用も有効です。
Q5: 指名検索を増やすためにはどうすれば良いですか?
オフライン・オンラインでのブランド露出を増やす、SNSや広告、プレスリリースなどで積極的に情報発信することが効果的です。

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