ペナルティ解除の最新実例:実際の対応と影響

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[2014/08/06] (最終更新日 2021/06/21)

ペナルティ解除の最新実例:実際の対応と影響

先月、当社管理のサイトがペナルティを受けました。
しかしその後、迅速に対応を行い、2週間でペナルティ解除が完了しています。

ペナルティを受けた場合、対応の仕方によってその影響は大きく違ってきます。今回の当社管理サイトの例では、適正な対応を迅速に行うことにより、ペナルティの影響を限定的な範囲に抑えることができました。その実例を本記事で公開します。

今では、ペナルティ解除の方法は既に多数情報が出てきていますが、一般論ではなく実際のケースで、ペナルティ解除の際にどういうことが起きているのか、今回はそれを公開したいと思います。

突然のペナルティ

7月23日16:00、当社管理サイトがペナルティを受けたことがわかりました。
ペナルティの発動は、下記の通知で確認できます。

  • Googleウェブマスターツール(= WMT)での通知表示
  • WMT管理メールアドレスへの通知メール受信

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実際に受信した管理者メールアドレスへの通知メール
(本文の一部抜粋)

ペナルティ発動時のサイト状況

このサイトの、ペナルティを受けた時点での状況は下記の通りです。

日付 7月23日
検索結果順位
(メインキーワード)
5位
SEO対策の状況 問題になるような対策はなし
ペナルティの内容 不自然なリンク
手動による対策
部分一致

ペナルティを受けた7月23日時点では、検索順位は以前と変わらず5位でした。

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早期の対応開始

このサイトは問題になるようなSEO対策は行っていないため、
「質の悪いサイトから、勝手に低品質なリンクを貼られた」
のが原因と思われました。
(このようなリンクは「無断リンク」とか「勝手リンク」と呼ばれることがあります)

この時点でまだ検索順位に影響はなしとはいえ、放置しておくとペナルティにより順位に影響が出る場合もあります。今回のケースでは、早速ペナルティ解除のための対応を行う決断をしました。

WMTから被リンクのリストをダウンロードし、それぞれのURLのチェックにあたります。Googleガイドラインでリンクリストのダウンロード方法を確認することができます。

原因は「勝手リンク」

リストによると被リンクの数は数千件ありました。これらを全てチェックし、Googleガイドラインに抵触するリンクを選別します。対象となるリンクは、Googleの「品質に関するガイドライン」で具体的に確認できます。

通常業務をこなしながら数千件のリンクチェックは当然負荷がかかりますが、スタッフのがんばりで作業完了。ペナルティの原因と思われた被リンク元サイトは、当初の見当通り、やはり勝手リンクサイトでした。

チェックにより見つかった勝手リンクサイトは、テーマを持たず、あらゆるニュースリリースをただコピーして掲載する、内容のないサイトでした。そこに当社のニュースリリースとリンクが掲載されていたのです。

これはGoogleガイドラインで言う「自動的に生成されたコンテンツ」にあたります。利用者の多いニュースサイトからのリンクなら問題はないはずですが、今回選別したリンク元サイトは、明らかに内容のない低品質なサイトでした。

こうして、土日を挟んだあとの7月28日、リンクの否認申請と再審査リクエストを行いました。リンク否認申請の手順再審査リクエストの手順は、Google WMTヘルプで確認できます。

再審査リクエストを行った日は、ペナルティ発動から6日目(土日を除き4営業日目)にあたります。

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順位変動が起きる

ペナルティを受けた7月23日時点から数日間は順位の変動はありませんでしたが、ペナルティを受けて数日してから、サイトの順位が徐々に下がってきました。ペナルティの影響と思われます。

ペナルティ発動から、順位の変動とサイト訪問者数の推移をまとめたのが、次の表です。

日付 7月23日(水) 7月28日(月) 7月31日(木)
ペナルティ通知 開始日 6日目 9日目
再審査申請からの期間 申請日 4日目
順位
(メインキーワード)
5位 13位
(△8位)
14位
(△9位)
訪問者数 変化なし 40%減 30%減

メインキーワードの順位が下がったことにより、サイト訪問者数も減少しています。

再審査申請から5日でペナルティ解除

順位が下がり始めた矢先の8月2日朝8時、再審査申請から5日目に、ウェブマスターツールからの下記のような通知メールを受信しました。無事ペナルティ解除が行われたようです。

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やはり原因は、否認した低品質な勝手リンクでした。

8月2日の時点で、検索順位は15位まで下がっていました。しかしペナルティが解除されたことで、順位も次第に回復します。8月4日には11位まで回復、そして本稿執筆時点の8月5日には9位と、また1ページ目に掲載されるようになりました。

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ペナルティから解除後、順位が回復曲線へ

順位と訪問者数の推移を再度まとめたのが、下記の表です。

日付 7月23日(水) 7月28日(月) 7月31日(木) 8月2日(土) 8月5日(火)
ペナルティ通知 開始日 6日目 9日目 11日目 14日目
再審査申請からの期間 申請日 4日目 6日目 9日目
順位(メインキーワード) 5位 13位
(△8位)
14位
(△9位)
15位
(△10位)
9位
(△4位)
訪問者数(7月23日と比較) 変化なし 40%減 30%減 60%減
※休日のため訪問少ない
20%減

9位まで戻った本日8月5日時点では、訪問者の減少は20%まで縮小しています。
(追記:8月6日10:00時点で、さらに7位まで順位回復しています)

このまま順位が回復すれば、訪問者も以前と同程度まで戻るはずです。当社では過去に、同様のペナルティ対応を何度か経験していますが、いずれもペナルティ解除後同程度まで回復しています。(その中には、さらに訪問数を2倍に伸ばしているようなサイトもあります。)

今回のペナルティのインパクトは

このペナルティによる影響を、訪問者数で考えてみます。
上記にあげた実際の訪問者数推移と過去データを元に、31日間の訪問者数を試算したのが、次の表になります。

1ヶ月(31日間)
毎の推移試算
平常時
(ペナルティ発動前)
ペナルティ発動/
解除した月
ペナルティ発動/
解除の翌月
訪問者数 影響なし 約17%減 影響なし
備考   実際に順位に影響が出るのは2週間程度で、迅速に対応すればそのほかの期間は影響なし ペナルティが解除された後は、他の条件さえ変わらなければ、順位や訪問数に影響はなし

訪問者数17%減という数値、および、対応のための手間(数千の被リンクチェックにスタッフ1人が1-2日)をどう受け止めるかは人により異なるでしょうが、今回のケースでは、迅速かつ適正な対応により、ペナルティの影響を最小限度に抑えることができたと考えています。

今回の弊社管理サイトのように、こちらが何もしてないのにペナルティを受けてしまうという例は、今ではよく見られます。あなたのサイトが同じペナルティを受ける可能性も、十分にあります。

しかし、あなたのサイトが突然ペナルティを受けても、特別あわてる必要もなければ、それまでのSEO対策を悔やんで立ち止まる必要もありません。

ペナルティ対応に一番に求められること、それは「迅速かつ適正な対応を行うこと」です。

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