[2014/10/31] (最終更新日 2021/06/25)
順位が落ちた!パンダ?ペンギン?パイレーツ?対応策の「いま」を解説
本記事では、パンダ・ペンギン・パイレーツの3アップデート展開後であるいま、順位が落ちていた場合の考え方について書きます。
目次
話題の2つのアップデートともう1つのアップデート
この1-2ヶ月にかけSEO界隈の話題をさらったペンギン・パンダアップデートですが、その陰でもう一つ、通称パイレーツアップデート(音楽・映画・書籍などの著作権を侵害するサイトの順位を下げるアップデート)も展開されました。
この1ヶ月内に順位が大きく下落していたら、これらのアップデートどれかの影響かもしれません。しかし、対応策はどう考えればいのでしょうか?
順位が下落したときの3つの分類
まず順位下落の原因を特定します。こうしたアップデートのタイミングで順位下落した場合、その理由はざっくり下記2つに分けられます。
A. アルゴリズム更新でサイトの評価が下がった(or 競合の評価が上がった)
B. アルゴリズム更新でペナルティ判定を受けた
次の章から、それぞれを見ていきます。
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A. サイトの評価が下がった(or 競合の評価が上がった)場合
下落幅が数位~数十位で、ウェブマスターツールにペナルティ通知が来ていなければ、原因は「自サイトのSEOパワーが競合サイトに負けている」ことが原因です。
対応としては、SEO対策を基礎から見直し・増強します。現在も順位評価の大方針は大きく変わりません。改めてこうした記事で順位上昇の基本をおさえて対策します。
→ サイト順位を上げるため、そもそも必要なこと|SEO Packブログ
ただ、注意したいのが、今回の3アップデートを経て、被リンクが順位上昇により関わるようになったことです。次の当社調査データ(10月31日付)により、このことが明らかになっています。
これによれば、被リンク数の順位相関値は5.1(最大は5.6)、全項目中で3位(全28項目)という高い順位相関を示しています。外部SEOは効果が出るまで多少の期間を要するため、できるだけ早めに対策を開始しましょう。
次に、アルゴリズム更新によりペナルティを受けた場合について考えます。
B. ペナルティ判定を受けた場合
通常にない大きな順位下落やインデックス削除が起き、ウェブマスターツールに何らかのペナルティ通知が来ていれば、ペナルティ確定です。
今このタイミングで考えるべきは、「どのアルゴリズムの影響か」という点です。SEOマーケターのグレン・ゲイブさんは、これについて下記のように言っています。
順位下落の状況を正確に把握する必要があります。日付順に、です。
それから、それぞれのアップデートの特長に合わせてサイトを検査します。つまり、・ペンギンに影響する被リンク
・パンダに影響する低品質コンテンツ
・パイレーツに影響する著作権侵害といった点です。問題解決の方法を考えるのは、それからになります。
(Glenn Gabe on Google+ より独自に翻訳、箇条書きは筆者)
とても明快です。これに沿って考えてみましょう。
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順位が落ちた日付でアップデートのアタリを付ける
まず順位下落の日付でアップデートのアタリを付けます。それぞれ展開日(日本時間)は下記のようになっています。
・パンダアップデート4.1 2014年9月26日
・ペンギンアップデート3.0 2014年10月18日
・パイレーツアップデート2.0 2014年10月18日
パンダが疑われるなら
まず、順位下落が9月末や10月頭であればパンダアップデートが疑われます。ペンギンとパイレーツはまだ展開前だからです。
※ただし「アップデート前でもペンギンにひっかかりそうな低品質コンテンツを9月末に大量アップした」といったケースは除く
自サイトに低品質(もしくはそう見える)コンテンツがあれば、消すか拡充するかします。
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ペンギン・パイレーツが疑われるなら
順位下落が10月18日以降ならペンギンかパイレーツが疑われます。
違法な音楽配信などはもちろんですが、たとえば本を一部でもコピーしてテキストを作っていたら、パイレーツが原因かもしれません。すみやかに対象コンテンツを削除しましょう。
そうでなければペンギンを疑います。ウェブマスターツールやhanasakigani.jpでスパム被リンクが見つかったら、否認リクエストを出しましょう。長く運営しているサイトなどは、勝手にスパムリンクがついている場合も見られます。よくチェックしましょう。
もちろん、コンテンツ変更やリンク否認が済んだら、ウェブマスターツールから再審査リクエストを送信することを忘れずに。
おわりに
現在のように、複数のアップデートが重なって起こった際、順位が下落すると、対応に悩んでしまうかもしれません。しかし、ほぼ全ての順位下落には理由があり、ほぼ全てのペナルティはリカバリーできます。
重要なのは、原因特定と適切な対処です。あとは、外部と内部、基本的なSEO対策を粛々と固めてゆきましょう。
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