[2016/06/14] (最終更新日 2024/10/08)
PC版とスマホ版が「全然違う」サイトは、Googleからチェックが入る
同じサイトのPC版とスマホ版(モバイル版)では、フロントエンドが違うだけで内容はだいたい同じなのが普通です。しかし、PCサイトとモバイルサイトの両バージョン間で内容まで大きく違うと、Googleからなんらかのチェックが入る、とGoogleが発言しています。
目次
Google「大きな違いはチェックする」
Googleのスポークスマンであるゲイリー・イエーシュが、ウェブマスターからX(旧twitter)を介して質問を受け、下記のようなやり取りを行いました。
質問者:
デスクトップ版サイトとモバイル版サイトで(Googleが評価するポイントに)違いはあるのでしょうか?ゲイリー:
現在は、モバイル版サイトの評価にも、デスクトップ版サイトの内容を見た際の評価を適用しています。といっても、モバイル版とデスクトップ版の間で大きな違いがあったら、チェックはしますよ。
@jbobbink We’re currently using the desktop version for mobile (which does not mean we will not check for huge discrepancies between the 2)
— Gary Illyes (@methode) 2015年7月28日
pc版サイト/スマホ版サイトで全く違うサイトはどうなる?
本記事公開の2015年時点ではGoogleは基本的に、デスクトップ版サイトへの評価に基づいてモバイル版の検索順位も決めています。
そのため、 基本のSEO対策を行っておくと、デスクトップ版の順位上昇とともに、モバイル版検索でもほぼ同じだけ順位上昇効果があります。
言い替えれば、2015年時点ではGoogleはモバイル版サイトの内容をほとんど気にしていないとも言えます。とはいえ「見てはいる」ようで、あまりにPC版とモバイル版でコンテンツ内容に大きな違いがあるとGoogleに「チェックされる」ようです。
では、どの程度違うとチェック対象となるのでしょうか?
それは「全く関係のない異なる話題を取り上げている」といったものが該当するようです。ゲイリーはこう答えています。
例えばデスクトップ版で「この子犬をもらってください」と書いていて、モバイル版では「オンラインカジノでバイアグラを買おう!処方箋不要」と書いている、とかいう程度です。
@brianrutledge more like “adopt this puppy” on the desktop, and “buy Viagra online in a casino without prescription” on mobile @rustybrick
— Gary Illyes (@methode) 2015年7月29日
あまりに違うと手動ペナルティ対象の可能性も
では、Googleに「チェックされ」たサイトがどうなるのか、というと、そこは定かではありません。当社でもこのような事例は見たことがありません。
そもそも、同じサイトなのにPCとモバイルで全く違う内容を見せるメリットは(完全スパム目的以外では)ほぼ皆無であり、そんなことをしている人はなかなかいないでしょう。
ただ、これについて米のSEOエキスパートであるバリー・シュワルツは「(こうしたサイトが見つかったら)Googleはサイトにフラグを立てて、手動ペナルティのレビュアー(=「ウェブスパムファイター」)によるより細かい検証を行うと思われる」とコメントしています。
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「モバイル ファースト インデックス」の展開
更に時は経て2024年時点では、「モバイル ファースト インデックス」が展開されています。
モバイルファーストインデックスとは何かというと、モバイル版コンテンツを基にインデックスへの登録や検索エンジンのランキングなどGoogleの評価に影響する仕様となります。
今まではPC版のコンテンツを評価しインデックスに登録していたものが、モバイル版コンテンツを評価する仕様に変化しているのです。
PCとスマホでGoogleの検索結果が違う理由は?
パソコンで見た時とスマホで見た時にGoogleの検索結果が違う理由は、デバイスにより評価基準が異なるという点があります。スマホで検索した場合の評価基準にはモバイルフレンドリーが評価基準に含まれています。
このように評価基準が違えば検索結果も違ってきますが、PCで1位に表示された場合のクリック率とスマホで1位に表示された場合のクリック率にも違いが出てきます。1位表示時のクリック率はPCの場合35.8%に対し、モバイルの場合は29.7%となり、PCで検索した場合の検索結果の方がクリック率が高くなります。同じ1位に表示されていてもデバイスによりサイトへの集客力に差が出る事がわかります。
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サイトのスマホ対応の仕方によっては注意を
サイトをスマホ対応させる際、レスポンシブ・ウェブデザイン(ページのURLは同じだがアクセス端末によってデザインを変更する)を採用しているケースは多いでしょう。
この場合であれば、コンテンツ自体はほとんど同じものを読み込んでいるはずなので、本記事で言及するGoogleの「チェック対象」にはあてはまらず、問題はないでしょう。
しかし、ダイナミックサービング(動的配信)もしくは別々のURLを使ってスマートフォンやタブレットなどデバイス毎に対応している場合は、異なるコンテンツソースのホームページを表示させることにもなり、とくに運用歴の長いサイトや大きな改修をしたサイトなどでは注意が必要かもしれません。
サイトの各種モバイル対応法について、それぞれの長所と短所を記した記事がこちらです。もしこれからサイトをスマホ対応させる場合は、参考にしてもらえればと思います。
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