[2016/06/21] (最終更新日 2021/06/21)
スマホ対応サイト「だけ」だと、SEO効果は下がる?/Googleが回答
モバイルフレンドリーアルゴリズムが導入され、「モバイルファースト」と言われて久しい現在でも、スマホ未対応サイトはちょくちょく見かけます。こちらはPCのみに対応したサイトで、スマホ対応版が存在していない、というものです。
では、逆だとどうなるのでしょうか?つまり「スマホ対応サイトだけ」があって、PCブラウザ用のサイトがないと、SEO効果に何か悪影響はあるのでしょうか?
スマホサイトだけでも「問題なし」
こうした質問に、Googleスポークスマンのジョン・ミューラーが答えたところによると、スマホサイトだけでPCサイトが無くても、Googleにとっては全く問題ない とのことでした。
Googleはほとんどの場合、スマホだけに対応したサイトでも、通常通りインデックスし、通常通り順位を付け、検索結果に掲載するようです。
Googleの詳しいコメント
この質問を行ったのは、GoogleのオンラインQ&Aイベントに参加したあるウェブマスター。彼は下記のような質問をミューラーに投げかけました。
当社では、スマホ向けに提供している製品を一つだけ販売している状況なので、製品サイトも、スマホ対応サイトだけにしておこうと決めたところです。つまり、PC向けサイトがないのです。
こういったケースだと、SEO対策はどうすればいいのでしょうか?デスクトップ版サイトもないとSEO対策がじゅうぶんに出来ないのかな、と気になっているのですが。
これに対するミューラーの回答が、下記です。
そのモバイルサイトが完璧にうまく動いていれば、それで問題ないです。デスクトップ版を作る必要はないですよ。
そのモバイルサイトは、PCからも閲覧できますよね。デスクトップから見てもエラーなんか出ないはずです。表示のされ方はちょっと違うだろうが、でも問題ないし、検索でも、他のサイトと同じように、完璧にうまく動作します。
スマホもPCも、必要な対策は変わらない
ミューラーの回答は明瞭で、スマホ対応サイトだけでも全く問題ないようです。そもそもGoogleは、スマホ向けサイトもPC向けサイトも、同じ検索データベースで管理し、順位をつけています。順位評価基準も変わらないため、同じ基礎SEO対策が最も効果があることも既に明らかです。
ただ、逆に言うと、スマホ向けサイトであっても、コンテンツの質と被リンクが評価対象になることは変わらず、スマホ向けだからといって薄いコンテンツで妥協してしまうなどすると、リッチなコンテンツを持つPCサイトに順位が負ける可能性もあります。
どういったサイトでも、しっかりしたコンテンツの掲載と、被リンク対策の実施は、忘れないようにしてください。
参考:ミューラー発言の動画
この記事が役に立ったらSNSで共有してください。