[2017/05/14] (最終更新日 2022/07/11)
404エラーが及ぼすSEO評価の影響
ページにアクセスしたら「404 Not Found」が表示されるページを目にした事があるかもしれません。
404エラーというのは、存在しないページにアクセスした際に起こるエラーとなりますが、この404エラーのページはGoogleからどう評価されるのでしょうか?
SEO対策をしているサイトでは、「404エラーページ」が原因でサイトのSEO評価を落とされるかもと心配になるかもしれません。
このような「404エラーページ」に対しGoogleが直接コメントを出しました。
目次
意外とよくある?検索結果でアクセスすると「404エラー」
Googleの検索結果で、探している情報がありそうなタイトルのURLを見つけたのに、アクセスすると「404エラーページ」だったというのは、意外とよくありますね。
検索ユーザーからすると「せっかくアクセスしたのに情報が無い」となりますし、サイト管理者側の立場だと「SEO評価に響かないか」「サイトの順位が下がったりはしないか」心配になるなど、どちらの立場でも良い体験とはなりません。
事実、運営歴が長いサイトほど、ページの移設やサイト改修の影響で「404エラーページ」が発生するケースは増えるものです。
404エラーとは?
404エラーを改めて詳しく説明しますと、404エラーとは、存在しないページにアクセスした際に起こるエラーとなります。
「404」という数字はHTTPステータスコードを表しています。
HTTPステータスコードというのは、ページにアクセスする際にリクエストされるとサーバーから返されるページの状況(レスポンス)を3桁の数字で表しています。
HTTPステータスコードには100番台~500番台がありますが、よく目にするステータスコードは「200」となります。
以下によく目にするHTTPステータスコードの例を挙げます。
100番台(情報レスポンス)
100 Continue・・・リクエスト継続可能な状態。
200番台(成功レスポンス)
200 OK・・・リクエストが成功したことを表し正常にページが表示されている状態です。
300番台(リダイレクトレスポンス)
301 Moved Permanently・・・リクエストされたページが恒久的に移動する、いわゆる「301リダイレクト」と呼ばれる状態です。
302 Found・・・リクエストされたページが一時的に移動する、いわゆる「302リダイレクト」と呼ばれる状態です。
400番台(クライアントエラーレスポンス)
403 Forbidden・・・認証されたユーザーのみアクセスできる状態です。「403 Forbidden」が表示される場合は認証されていない事を意味します。
404 Not Found・・・ページが存在しない状態を意味します。
500番台(サーバーエラーレスポンス)
500 Internal Server Error・・・サーバーに何らかの問題が発生し処理不明な状態を表します。
503 Service Unavailable・・・サーバーダウンなどの状況で一時的に利用不可な状態を表します。
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404エラーが起こる原因
404エラーが起こる主な原因としては以下をご確認ください。
- URLを直接入力した場合などに起こるスペルミスによるアクセス
- サーバーから削除した(存在しない)ページへのアクセス
- リダイレクト処理の失敗
サイト側のSEOには「直接の影響はなし」
さて、「404が表示されるページを持つサイトはSEOに影響があるのか?」といった質問を受けたGoogleが、Twitterで答えを返しました。
Google(アナリスト ゲイリー・イリーズ氏):
そういうフィードバックの機能は知らないなあ。
(=検索結果クリックで404が出ても、順位には影響ないはずだ)というのも、ユーザーが検索結果をクリックして404ページに行っちゃったとして、その404ページを見るのはそのユーザーだけだ。
Googleはその(検索結果から遷移した後の)404ページは見れないんだ。
また、サーチコンソールヘルプでも404 エラーはサイトのインデックス登録やランキングに影響を及ぼすことはないと言及しています。
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検索結果を「Googleボットは」見ない
以上のように「404が表示されたとしても、それ自体はSEO順位に影響がない」ということがお分かりいただけたかと思います。
また、検索結果から遷移し「404エラー」のページが表示されたとしても、Google検索結果はあくまで「ユーザーのためのもの」であり、Googleが検索結果のランキングを評価するときは「クロール」によってサイトを評価しています。
言ってみれば、Googleは、自分の作った検索結果を「自分でクリックして飛び先を再確認する」ようなことはしないのです。
Google検索使わず「ネットサーフィン」するGoogleボット
少々ややこしいですが、Googleが順位を決めるときは、Googleボットというロボットがあなたのサイトを巡回(クロール)して収集した内容を評価しています。
Googleボットは、ネット上の無数のサイトのリンクをたどって、あなたのサイトまでたどり着きます。いわば「しらみつぶし」に巡回するのであって、リンクがないとか、コンテンツがゼロとか、そういうサイトでない限り、どんなページでも巡回にやってきます。
このときGoogleボットは、Google検索結果を使って巡回するわけではありません。自分で独自に巡回しているのです。
順位評価の発端となるGoogleボットは、これに「気づかない」
Googleボットは検索結果リストは見ないのです。
だから、Googleボットは、検索結果リストのURLをクリックすることもないので、URLをクリックしたら正確にページが表示されるか、または404エラーが表示されるのか、などということも知らないのです。
というよりも、そもそもGoogleボットは検索結果に行かないのですから、「知る手立てがない」のです。
ここまでが、先程の質問に対してGoogleが答えた内容の意味です。
では、404エラーページは放っておいてもいいの?
Googleボットが気づかないなら、404エラーページは放置しておいても問題はないのでしょうか?
答えとしては、「放置でもトータルでみると直ちに悪影響はないが、いずれは直したほうがよい」といえます。
なぜかというと、本当は別の新しいURLに移設したページなのに、間違って移設前のURLが出てしまっているケースがあるからです。
しかも、そのコンテンツが実は有益なコンテンツで、たくさんのリンクを獲得できそうな内容だったとしたら、SEO対策に対する潜在的なダメージ(本来得られるはずだったのに得られていないSEO効果)は、少々大きくなってしまいますね。
したがって、404エラーページはいづれは対処したほうがよいでしょう。
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404エラーページ、SEO以外の影響は?
SEO以外の影響として考えらえる事は、「訪問ユーザー」の離脱率を上げてしまう事でしょう。
その他関連ページへの導線を設置し訪問ユーザーに役立つページへの誘導をしてあげるなどすると影響は抑えられます。
次の対処方にも挙げるとおり「オリジナルの404エラーページ」を用意するとサイトの利便性が向上します。
404エラーの対処法
404エラーの対処法としていくつか方法があります。
修正の必要がある404エラーのページは以下のような対応をしましょう。
- 適切なリダイレクト先ページを設定する
- オリジナルの404エラーページを用意し、他の関連するページへの導線を付ける
- リンクが設定されているURLの修正をする
その他、サーチコンソールヘルプでもいくつか404エラーページの対処法を紹介しています。あわせてご確認ください。
参考にしたいオリジナルの404ページ事例
有名企業のサイトのオリジナル404ページをいくつか確認しました。
意外とシンプルですが、検索窓が設置されていたりなど親切な導線が施されています。
googleの404ページはよく目にしますね。検索窓はページ上部にあるのでコンテンツ内に導線のリンクがなくても問題ないですね。
マクドナルドは、必要な情報や導線がシンプルにページ中に設置されているデザインです。
ドコモは、検索ボックスがページ中に設置されているデザインです。
サンリオは、キャラクターが可愛らしいデザインですが、検索ボックスが設置されていたりと利便性もあるデザインです。
404エラーはSEOに悪影響はない。しかし離脱率に注意
404エラーページはSEOに悪影響はありません。また、次回GooglがそのURLをクロール(巡回)に来た時に、実は404になっていると気づき、検索結果から落とされるなどの処理がされます。
そのURLに掲載していたコンテンツが特に優れていたり、そのURLに本来くるはずだったトラフィックが多いと思われる場合は、速やかに対応する事をおすすめしますが、それ以外の場合は基本的にはSEOに直接の影響がない為、対応を急がなくても大丈夫そうです。
404エラーページの対応に時間をかけるより、被リンクと評価コンテンツの有無が検索順位に影響します。そちらをまず強化することにより力を入れましょう。
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