[2016/04/30] (最終更新日 2024/10/22)
URLにキーワードを入れると「SEO効果あり」?/Google明かす
SEO的に、記事のURLにはよく「キーワードを入れた方が良い」と耳にします。URLに入れるキーワードは、もちろん詰め込み過ぎはNGですが、SEO効果を見込んで長時間悩むものでもありません。
検索結果を見てわかるように、URLだけでは内容がわからない「?p=123」といったURLの記事も上位表示されています。
それでは、URL内にコンテンツ内容と関連するキーワードを入れる理由とはなんでしょうか?
目次
URLにキーワードがあるとSEO効果はあるのか?
まず、URLにキーワードを入れた場合のSEO効果についてですが、「Google検索エンジン最適化スターターガイド」には次のような記述があります。
コンテンツのカテゴリや、ファイル名に説明的な名前を利用することは、検索エンジンがそれらのドキュメントをクロールしやすくなることにもつながります。
上記にあるように、URLにキーワードを入れるとユーザーやクローラーにとって内容を把握しやすくなるという利点があります。
そして、わかりやすいURLを付けることによって、クローラーがクロールしやすくなるため、URLにキーワードを入れるとわずかながら間接的なSEO効果があると思われます。
URLにキーワードが入る事へのジョン・ミューラー氏の発言
2016年1月に行われた米Googleオンラインフォーラムで、Googleの上級管理者ジョン・ミューラーが「URLにキーワードが入っていると、非常に小さなものではあるが、上位表示へのSEO効果はある」と明かしました。
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Googleが語る「URL内キーワード」の意義
ミューラー氏は、フォーラム参加者から受けた「URLにキーワードが入っている事によるSEO効果」の質問に対して、わかりやすく回答しています。下記が会話全文です。(筆者訳)
質問者:
URLにキーワードが入っていると、SEO効果はあるのでしょうか?ミューラー氏:
小さいが効果はある。
ウェブ管理者に「必ず行うように」と言うようなものではないが。
こちらが発言のようすです。
「URL内のキーワード」は、どのような使い方が最善か?
URL内キーワードのSEO効果については、2006年ころから話題に昇ることがありました。日本国内でも、日本語ドメインの普及により、同様の話題がしばしば取沙汰されます。
確かにGoogleは、URLをも検索インデックスの対象(=単に記録するだけではなく、検索の対象として見ている)としています。
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Googleが2016年から一貫して言い続けるメッセージ
Googleは2016年から一貫して次のようなメッセージを発信しています。
URLにキーワードを入れる事によるSEO効果は小さい。URLにキーワードを入れるのは、SEOの為ではなく、ユーザーの為。
あくまでも、ユーザーが情報を探すために役に立つ方法として「URL内にキーワード」を入れるという手法が求められるという事ですね。
「URL内キーワード」の効果的な実施手順と、期待できる効果
今後のSEO対策に活かすなら、新規に作るページのURLを設定するときは、できればキーワードを入れるようにするとよいでしょう。
それだけでseo評価が上がり検索結果の上位表示ができるというわけではないですが、仮に、ほとんど同じようなSEO対策内容の競合サイトと比較された時、そのURL内に含まれるキーワードのおかげで順位が上になる可能性は十分にあります。
また、URLにキーワードを入れる事だけでは評価や順位が変わらなかったとしても、検索結果画面での存在感が上がることにより、検索ユーザーのクリック率を改善できる効果も考えられます。
単語の連結にはハイフンを使う
URLに英語で簡潔にキーワードを入れるとして、複数のキーワードを入れる場合があるかと思います。
例として「SEO効果」に関するページなら「SEO」「効果」と単語を分けてURLにキーワードを含ませる場合です。
その場合、GoogleにおけるURL構造のベストプラクティスにもあるように、単語の連結にはアンダースコア(アンダーバー)ではなく、ハイフンを使用することが推奨とされています。
ユーザーや検索エンジンがURLのコンセプトを理解しやすくなる為です。
また、単語の区切りにアンダースコア(アンダーバー)を使用する事やURL内の単語を繋げる事は推奨されていません。
【推奨】ハイフンを用いたurl設定例
SEO効果:seo-effect
【非推奨】アンダースコアや単語を繋げたurl設定例
SEO効果:seo_effect、seoeffect
また、下記の動画で言及されているように、アンダースコア(アンダーバー)は単語をまとめて解釈し、ハイフンは単語を分けて解釈していることから、キーワードをURLに入れるならハイフンで区切ると良いでしょう。(word_press=wordpress、word-press=word,press)
YouTube:Should I use underscores or hyphens in URLs?
WordPressでのURL指定
WordPressをお使いであれば、記事ごとにURLを指定することができます。
デフォルトの設定では、個別記事のURLは「https://seopack.jp/?p=123」といったURLとなりコンテンツの内容がわからないものになっています。
こういったURLを編集するためには、設定>パーマリンク設定からカスタム構造を選択して「/%category%/%postname%/」と入力します。
そして、各記事のURL(スラッグ)の編集ボタンを押してURLをカスタマイズします。
カテゴリもスラッグに英語表記を入力しておかなければ、そのままカテゴリ名がURLに表示されてしまいます。
また、WordPressのパーマリンク設定に「%postname%」を含んでいる時に、記事タイトルの下にあるスラッグを編集しないで投稿・公開した場合によくあるケースは、投稿記事のURL末尾の部分が日本語の記事名のままになっているケースです。
例えば記事名が「日本語URLとは」だとすると、記事URLは「https://seopack.jp/日本語URLとは」となりますが、日本語URLはコピー&ペーストされた際に半角英数字に変更されてしまい、非常に長い文字列となります。
SEO的には日本語URLによる順位への悪影響はないと言えますが、日本語URL内にキーワードを含めたとしてもシェアやURLがコピーされた際には一見無意味な文字列に変更されてしまうため、お勧めできません。
もしURL内にキーワードを含めるとしたら、英語で表記したURLにキーワードを含めた方が良さそうです。
URL構造にSEO効果は期待できませんから、デフォルトのままで運営しているサイトも数多く存在します。
全てのページに関連するキーワードを入れる必要はありませんが、検索結果やブラウザに表示される際に少しでもわかりやすいようにするのであれば、適宜設定しましょう。
以上のことから、WebサイトのURL設計は、以下に挙げるポイントに注意するとユーザーにもクローラーにもわかりやすく伝えることができます。
- 英語で表記する
- 内容がわかるような単語を使ったURLにする
- 単語(キーワード)の区切りにはハイフンを使う
- URLはなるべく短く簡潔に
「URLを簡潔にする」理由は、ユーザーがURLを見た時にコンテンツの内容が判断つきにくく利便性が良くないからです。
不必要な単語を用いている長いURLは検索ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても好ましくないURLとなってしまいます。
URLの構造にSEO効果を期待せず、上記のような内容を考慮した上で設定するようにしましょう。
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ディレクトリ名にもキーワードを含めるべき?
URLにキーワードが含まれていると多少SEOに効果的というお話をしてきました。
そうなると、ディレクトリ名にもキーワードを含めるべきなのでしょうか。
URLにおけるディレクトリというのは、サーバー内のフォルダ名を表しています。
上のURL例でいうと「cost」がディレクトリとなり、「cost」のサイト内における階層は2階層目です。
costという大きなサブジェクトの中にcostに関連するページを分類しています。
したがって、ディレクトリ名は、分類がわかりやすい名前を設定しサイトのディレクトリ構造を意識する事をメインに考え、無理にキーワードを含める必要はないと捉えて問題ないです。
広告にURLパラメータを追加する理由は?
ちょっとSEOのURLの話から逸れ、広告のURLのお話をします。
google広告など運用型広告を配信していると、広告に設定するURLに「URLパラメータ」を設定する場合があります。
多くの場合、Googleアナリティクスで広告の効果を計測する為にURLパラメータを設定していると思いますが、
URLの末尾に変数を付ける事で、Googleアナリティクス上で広告の効果計測が出来るようになります。
URLパラメータの種類はいくつかあり、必須で記載するものと任意のものがありますが
「utm_term」というパラメータを用いて設定すると広告で設定しているキーワードの情報がわかるようになります。
設定例は、以下のようになります。
上の例でいうと、パラメータは「?」から書き始め、「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」「utm_term」がパラメータ名に該当します。
ちなみに「?」は、情報を抽出する際につけるので、URL内の「?」を含む部分が抽出条件となります。
Googleなどの検索結果URLを見ても「?」が用いられています。
SEOと検索した際の検索結果ページのURLは「https://www.google.com/search?q=SEO…」となっていて、「?」以降が検索条件というわけです。
さて、「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」は必須で記載する内容となり、それぞれの意味は、
「参照元」「メディア」「キャンペーン」です。
そして上述したとおり「utm_term」というパラメータでキーワードの情報が計測可能になります。
このように運用型広告のURLにキーワードを入れるのは、SEO効果を狙っているわけではなく、Googleアナリティクスなどアクセス解析ツールでの効果測定をする為です。
頭の片隅にでも覚えておきましょう。
「URL内キーワード」の使いどきは?
さて、ここまでSEOではURL内にキーワードを入れる事は「ユーザーやクローラーにとって内容を把握しやすくなる」事に寄与するという事をご紹介しました。
SEOとURLの関係性を理解する事は重要ですが、URLのどのポイントを重要視するかによりSEO効果への影響度は変わってくると言えます。
URLにキーワードを含める事は、直接的なSEO効果が得られるというよりも、ユーザーやクローラーが内容を把握しやすいようにするという意味合いが強い施策です。キーワードを含める事に固執するよりも、「コンテンツの内容がわかるような単語を使い簡潔な英語で表記する、また単語を繋ぐ際にはハイフンを用いる」という事を基本としてURL設定をされると良いと思います。
ただし、既存のページをわざわざキーワード入りURLに作り変えるといったことはさして効果的ではないでしょう。この対策はあくまでSEO効果の「プラスアルファ」として考えるべきです。
また、SEO対策を進める中で、URLに関して「数字が含まれているURLはSEOに影響はあるのか?」や「URLにピリオドは使って良いのか?」など様々な疑問が出てくる時もあるかもしれませんが、
特に、これからSEO対策を行う(=対策をまだ行っていない)ページでは、被リンクの獲得対策、そして高品質なコンテンツの作成、及びページのhtml自体の最適化をまず先に優先すべきです。これらの基本的な施策を行っていないと順位は上がらない、とGoogleが明らかにしているためです。
高品質なコンテンツは、サイト管理者が自ら作る事が最善にして最短の方法となります。
検索ユーザーの欲しい情報に応える内容のコンテンツ、且つ、サイトを訪れたユーザーが使いやすいページに最適化していきましょう。
また、被リンク対策は、SEO Packで自然な被リンク対策をカバーできます。基本的な対策が未着手のページに関しては、マーケティング開始前、なるべく早い段階で対策を始めておくと良いでしょう。
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