[2015/03/05] (最終更新日 2021/07/05)
「Designed by ○○○」が「不自然なリンク」扱いされる可能性
ウェブサイトの共通フッターに、「Designed by ○○○」といったリンクが置いてあることがあります。これは、そのサイトの外部制作者などを紹介する「クレジットリンク」と呼ばれるものです。
制作者によっては、複数サイトに渡る多くのクレジットリンクが貼られているケースもあると思われますが、このフッターのクレジットリンクが「不自然なリンクと見なされる」可能性がある、とGoogleが警鐘を鳴らしました。
クレジットリンクについてGoogleに質問
先日のGoogleビデオフォーラム参加者から、SEO関連スポークスマンのジョン・ミューラーに、下記の質問が飛びました。
ウェブデザイン会社で働いており、作成したクライアントのサイトフッターに、「Designed byリンク」を入れているのですが、これはいいことなのでしょうか?それとも止めるべきでしょうか?
「置くならnofollowを付けるように」
SEOへの影響を考えると、クレジットリンクはどういうやり方で置けばよいか、あるいは置かない方が良いのか、という質問です。これに対し、ミューラーは下記のように返答しました。
おそらくこうしたものは、例えば「不自然なリンク」に関連するものと受け取られかねません。Googleから見ると、こうしたリンクは元来、リンクを掲載している側のウェブ管理者が自分の判断で置いている、と明らかにわかるようなものではないのです。
なので、もしフッターにこうしたリンクを載せたいのなら、nofollowリンクになっているか確かめてください。そうすれば、訪問者が興味を持った時にクリックされることもできるし、一方で、ウェブ管理者が(自分の判断で)掲載したリンクではない、と見てとることもできます。
そうすれば、あとあと「サイト全体にクレジットリンクを載せたが、不自然なリンクのネットワークを作ってるとか、何かおかしなことをしているな、とGoogleに思われるんじゃないか?」などと気に病む必要もなくなります。
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同様のリスクを持つクレジットリンクは
上記では、サイト制作会社によるクレジットリンクについての質問になっていますが、他にも同様のものはいろいろあるのではないでしょうか。例えば、
・サイト制作者へのリンク
・CMSなどのテンプレート提供元へのリンク
・サイト全体で使われるJavaScriptライブラリなどの提供元へのリンク
などは、共通フッタのような場所でサイト全体からリンクが貼られていることも考えられます。こうしたものはミューラーの指摘する内容と同じようなリスクがあると考えられます。
サイト全体でリンクを貼らせるのでなければ大丈夫?
また、似ているが少々異なるものとしては
・あるページに載せたフリー素材(イラストや写真)の提供元へのリンク
・サイトのうちあるページだけで使われるJavaScriptライブラリなどの提供元へのリンク
などが考えられると思いますが、こちらは、掲載するページが原則1ページのみであれば「不自然なリンク」扱いされる可能性はより低いかもしれません。
根拠としては、こうしたクレジットリンクを求める、少なくとも「まともそう」なフリー素材提供サイトは多いものの、それらにペナルティが頻発しているというような話は、特に聞いたことがないからです。
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明言されたリスクは回避を
現在であれば、恐らくGoogleは、こうしたクレジットリンクについても、ある程度アルゴリズムで自動判定できており、むやみに「不自然なリンク」判定を下さないようにしているのではないかと考えられます。
とはいえ、こうしてリスクが明言された以上、クレジットリンクを貼るとき(あるいは貼らせるとき)はnofollowを付ける(付けてもらう)ように気を配ったほうがよさそうです。
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