[2016/12/12] (最終更新日 2021/06/28)
SEO対策の”え”の字も知らぬWeb担当者へ 超基本チェック項目10
※この記事の想定読者例
・「ネットやPCに詳しい」という理由だけでWeb担当者を任された
・SEO対策が何かは知っているが、具体的に何をすべきかは全く分からず困り果てている
・HTMLやタグの事も詳しくはわからない
目次
とりあえずやる事が欲しいWeb担当者へ SEO対策の基本ポイント10
突然Web担当者を押し付けられ、その上SEO対策までお願いされてしまった。でも何をしたら良いのか分からない!この記事では、そんな方がとりあえず確認するべき、超基本的なチェック事項をざざっと10個ご紹介します。
超基本とは言いつつも、結構見落とされがちな事も多くあります。SEOでは小手先のテクニックではなく、基礎を固めて少しずつ検索エンジンの評価を高めていくことで成果が出ます。そのための最初のステップをここでしっかり確認しておきましょう。
SEOの超基本チェック項目10
1. Googleから見つけてもらえる状態か
これが出来ていなければ話になりません。Googleのロボットに来てもらって、Googleの検索結果候補に入らない限り検索結果に表示されることはないのです。
(※グーグルグーグルって、ヤフーの事は良いのか?と思われるかもしれませんが、大丈夫です。ここではGoogleの事だけ考えて下さい。理由はこちら)
今現在、Googleの検索結果として自分のサイトが出てくる可能性があるのかは、簡単に調べることが出来ます。
1. Google(https://www.google.co.jp/)にアクセス
2. 検索窓の中に「site:(自分のサイトのURL)」を入力して検索開始
※例
このように、Googleにインデックスされている(=検索結果候補として登録されている)ページがずらっと確認できます。
もしここで「site:(自分のサイトのURL)に一致する情報は見つかりませんでした。」と言われてしまったら、それはつまり「どんな風に検索しても、あなたのサイトは出てきません」という事を意味しています。
原因は大きく2つ考えられます。
ケース①:インデックス登録を拒否している
ページのソースや元のhtmlファイルを見て、以下のようなことが書かれていないか確認しましょう。
<meta name=”robots” content=”noindex”>
これは、検索ロボットに対して「Googleの検索結果の対象としてインデックスしないで下さい」という事を意味します。インデックスさせるためには「noindex」を「index」に変えるか、上記のタグ全体を消してしまいましょう。
ケース②:そもそも見つけてもらっていない
そもそも検索ロボットが来ていなければ、インデックス登録もされません。検索ロボットに来てもらうために、Googleに直接働きかける手段があります。そのためには「サーチコンソール」という無料サービスを使います。
2. サーチコンソールに登録されているか
サーチコンソールは、ウェブサイト運営では避けて通れない必須ツール。未登録であれば、今すぐに登録してください。
→サーチコンソールの利用開始方法はこちら
インデックス拒否していないのにインデックスされていなかった場合には、サーチコンソールから「Fetch as Google(フェッチ・アズ・グーグル)」を行います。耳慣れない言葉ですが、Fetch as Googleは大変重要で、これによって検索ロボットをサイトに呼び込むことができます。
→Fetch as Googleの操作はこちら
サーチコンソールには、Googleからのメッセージ確認をはじめ、SEOをやっていく上で大変重要な機能が満載です。繰り返しますが、必ず登録することをおすすめします。
3. 不自然なキーワードの詰め込みなどを行っていないか
前任の担当者がSEO対策に詳しくない人であった場合、こういうことがありがちです。
例えば、「京都 リサイクルショップ」での順位上昇を狙って、こんな風にしていると、Googleから「不自然なコンテンツ」とみなされ、評価されにくくなる事があります。
この例は極端ではあるにしても、短いスペースにキーワードを詰め込んでいると思しき部分があれば、自然な文章になるように直しましょう。
※参考:「キーワード詰め込み」ペナルティのNGラインは、どの程度?/Google発言分析
現在の検索エンジンはなかなか優秀なものです。このように、人間がひと目見て「変だな」と思うものは、ほぼGoogleの検索エンジンも高く評価することはありません。
まずは何よりも、普通に見やすいデザインや読みやすい文章でサイトを作ることを心がけて下さい。
4. 無内容なページは無いか
準備できてから公開しよう!
未完成のページや客観的に見て内容が薄いページは、一旦非公開にするかGoogleのインデックス削除を行うことをおすすめします。このようなページが多いと、検索エンジンから「無内容なサイトである」と判定され、全体の評価に影響する場合もあります。
ページが多いとなんとなく良さそうな気がするものですが、ゼロをいくら積み上げてもゼロのままです。それどころかマイナスになりかねないので、コンテンツの無い / 少ないサイトは出来るだけ無くすようにしましょう。
5. 隠しテキストや相互リンクを行っていないか
隠しテキストや相互リンクは、順位低下のリスクが高いにも関わらず、たいしてSEO効果も期待できません。古典的ともいえるスパム行為なので、早い段階でつぶしておくことが重要です。
隠しテキスト
白い背景に白いテキストで何か書かれていたり、テキストがユーザーから見えない部分に追いやられている状況を隠しテキストといいます。検索エンジンはこういう状態を不自然だと判断し、サイトの評価を下げる事があります。
相互リンク
長く運営されているサイトだと、なんとなく設置されてしまった相互リンクページの名残があるかもしれません。このようなページは差し支えが無ければまるごとなくしてしまうことをおすすめします。
6. 表示に時間がかかり過ぎるページが無いか
読み込むファイルの容量が大きすぎたり、サーバーの性能が追いついていなかったりすると、Webページを表示するのに時間がかかってしまうことがあります。
表示時間が長い→だから順位が下る といったような直接的な因果関係については、実ははっきりした見解はありません。ですが、なかなかページが見られないとユーザーはイライラしてしまいます。検索エンジンはユーザーの評価するサイトをこそ高く評価しますから、結果として表示時間は順位への影響が少なくないと言えるでしょう。
7. スマホやタブレットでちゃんと表示されるか
「うちのサイトに来るのはPCユーザーばかりだから関係ない」と思われた方も、ここは読み飛ばさないで下さい。
Googleは2017年から、「モバイルファーストインデックス」なる機能変更を行います。これは要は「いままではPCでどうなってるかを評価の参考としていたけど、これからはモバイルでどうなってるかを重視する」という事です。
とにかく、モバイルやタブレットで見た時にグチャグチャのサイトはより一層評価されにくくなっていくということです。もし修正が必要な時は、Webデザイナーやコーダーの手を借りなければなりません。早めに状況を確認し、手を打っていきましょう。
8. 内容が重複し合っているページは無いか
1つのサイトの中に同じようなページがいくつかあると、サイトの評価が下がってしまうことがあります。1つの情報やテーマは、1つのページ(URL)の中にまとめましょう。
【上級編】カノニカルタグによる対応
たとえばアパレルEC系のサイトで洋服の色違いを扱っている場合、重複が避けられない事があります。そうした時の措置としてカノニカルタグというものが用意されています。
少し専門的な領域になりますので、とりあえず頭に入れておいて、余裕がある時に検討してみてはいかがでしょうか。
9. 他サイトからの盗用は無いか
Googleはオリジナリティの高いサイトを評価し、そうでないサイトを評価しません。他のサイトからの長文のコピペや、画像の盗用は厳禁です。
「ここの文章はよく書けているけど、なんだかおかしいなあ」
「この画像、すごく綺麗だけど無断利用じゃないか?」
そのように思える部分があったら、実際に該当箇所を検索/画像検索してみれば簡単に真偽を確認できます。
10. タイトルが「社名だけ」「店名だけ」になっていないか
ここまでHTMLタグについてはなるべく触れずに来ましたが、これだけは圧倒的に重要なので覚えて置いて下さい。
タイトルにはキーワードを必ず含める
これが出来ていなければ、他が完璧でも全く意味がありません。キーワードとは、検索順位を上げたいワードのことで、SEO対策の核心となるものです。
「なんだか良くわからないけど検索流入を増やしたい」というのは有効ではありません。「このワードでの順位を上げたい」というように具体的にターゲットを絞るようにして下さい。
タイトルの良い例・悪い例
例えば「静岡市 歯医者」を対策キーワードのページがあるとします。
その場合は以下のようなタイトルを設定して下さい。
◎ <title>静岡市でインプラントにも対応の歯医者さん – パック歯科</title>
対して以下のようなタイトルは、「静岡市 歯医者」で順位上昇する可能性がかなり低くなります。
× <title>パック歯科 公式ホームページ</title>
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まとめ
ここで紹介した10項目は、本格的なSEO対策をしていくための基礎となります。これらについて確認してく過程で、SEO対策のポイントを掴むことにもつながっていきます。「SEO対策なんてわからないよ!」と投げ出さずに、1つずつチェックして問題点は修正していきましょう。
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