[2014/07/18] (最終更新日 2021/06/21)
「被リンク」と「ペナルティ」の関係を考える
「被リンク対策(外部SEO)は、ペナルティを受けるから、やらない!」
というお話を、耳にすることがあります。しかし、結論から言うと、
- 外部SEO対策をしてなくても、ペナルティは起きうる
のが現状で、冒頭のような考え方は誤解です。むしろこの誤解のせいで、検索結果に上位表示できないまま、毎日多くの機会損失を生み続けていることの方が大きな問題です。
今回は、誤解されがちな被リンク対策とペナルティの関係について説明します。
目次
被リンク対策をしなければ、ペナルティは来ない?
まずは、よくある「被リンク対策をしなければペナルティは受けない」という説について。まず事実を書くなら、この説は正しくありません。
冒頭に書いたように、被リンク対策をしていなくてもペナルティは受けます。これは、当社管理サイトを含む様々なサイトで幾度となく確認されています。2014年に入ってからも、作成したてで被リンク対策どころか内部SEOの調整すら済んでいないサイトが、Googleからのペナルティを受けた例がありました。
こうしたことが起こる原因の一つは、サイトの被リンクではなくサイトコンテンツ自体が原因のペナルティ(価値がなく質の低いコンテンツ)があることです。
そして、もう一つの原因は、自らが対策していないにもかかわらず、どこからか勝手に「不自然なリンク」を貼られてしまうことです。
原因がこの2つのどちらであるにせよ、被リンク対策の有無とは関係なく、ペナルティを受けることがあります。
被リンク対策をすれば、ペナルティになる?
次は、やはりよく聞かれる「被リンク対策をするとペナルティになる」という説について。これは「一部だけ本当」です。
被リンクには種類があり、中にはペナルティを引き起こす可能性の高いものがあります。そうした被リンクは、不自然なリンクと呼ばれ、下記のようなものが含まれます。
- SEOだけが目的の過剰な相互リンク
- 被リンク増殖ツールを使ったリンク
- 著しく低品質なサイトからのリンク
こういったサイトからのリンクは、ほとんどのケースでペナルティを受けるでしょう。こうしたリンクの利用は控えることを強くおすすめします。
一方、こうした不自然なリンクにあたらない「自然なリンク」での被リンク対策なら、ペナルティになる確率は極めて低くなります。
このように、被リンク=ペナルティ、というイメージは、一部の被リンクについては正しいものの、おおざっぱだと言えます。
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まとめ
ここまで説明したことを、ペナルティ発生確率順に被リンク対策の有無で並べると、下記のようになります。
■ペナルティを高確率で受けるケース
- 不自然なリンクで被リンク対策をしている場合
■ペナルティをごく稀にしか受けないケース
- 自然なリンクで被リンク対策をしている場合
- 被リンク対策をしていない場合
■ペナルティを100%受けないケース
- 不明
被リンク対策といえば即ペナルティ、といったイメージは、いまだに一部の人々に強く残っています。これは、上記の「不自然なリンク」に対するGoogleの扱いがどんどん進歩してっている(アルゴリズム更新)ことが注目されている結果だと思われます。
しかし、実際によく見てみると、そんなイメージは被リンク対策すべてにあてはまるものではないことがわかります。
ところで、「被リンク=即ペナルティ」というイメージは、えてして「外部SEOの経験がない方」が抱きがちな誤解ですが、同様のものに「ペナルティを受ける=事業の死」という誤解もあります。
ペナルティがWebサイトにとって大きな打撃になるのは事実ですが、一方で、全てのケースで「ペナルティ=事業自体の死」と考え、必要以上にSEO対策を縮小するのは、得策ではありません。
次回ブログでは「ペナルティが事業に引き起こすインパクト」について考えようと思います。
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