[2015/01/30] (最終更新日 2021/06/15)
Chrome最新版では、HTTPサイトに「×」がつく
Chromeブラウザの最新開発版に、HTTPS化されていないサイトに「×」マークつきの警告を表示する機能が搭載されました。
インターネット全体で、HTTPS化されたサイトの割合は今のところ3割程度にすぎず、本機能で「×」マークが出るサイトは多数に及ぶと思われます。
機能を有効化する方法
この機能を搭載するのは、開発者などに向けて提供されているChrome開発版(Google Chrome Canary)の最新バージョンです。
デフォルトの設定ではこの機能は無効になっていますが、下記をアドレスバーに入力しEnterを押すことで、機能を有効にできるようになっています。
chrome://flags/#mark-non-secure-as
表示されるプルダウンで警告の表示方法を選択します。
選択肢は下記のとおりです。
- Mark non-secure origins as neutral. : HTTPサイトに何のマークも付けない
- Mark non-secure origins as non-secure. : HTTPサイトに「安全でない」のマーク
- Mark non-secure origins as dubious. : HTTPサイトに「疑わしい」のマーク
表示される警告は
設定ごとに、non-secure(安全でない)ではアドレスバーに赤い×、dubious(疑わしい)では三角のアラートマークが表示されます。
いずれも小さいマークですが、いったん気づいてしまえば、これらが表示されているサイト上で何らかの情報を入力するのはためらわれるかもしれません。
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まとめ
先に述べたように、HTTPSサイトの数はまだ全体の3割程度(英BBC調べ)と言われ、Chrome最新開発版のnon-secure設定で閲覧した場合は、7割のサイトで「×」が表示されることになってしまいます。
Googleは将来的にインターネット全域をHTTPS化したい意図があり、今回の機能実装によって、Web管理者に対してHTTPS化を促す流れに拍車をかけたと考えられます。
ただし、この機能については以前から「ユーザの混乱を招きかねない」との声もあり、Googleは慎重に実装を進めていると考えられます。HTTPサイトがいまだ多数を占め、本機能の利用方法も単純ではないため、直ちにHTTPサイトの利用状況に影響が出るものではないと考えられます。
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