SSLを導入したドメインをhttpsに正規化する方法
ウェブの安全性を目的としたSSLは、数多くのサイトが導入しています。
そのSSLを導入するには色々な行程がありますが、その中でもSSL化したドメインをhttpからhttpsに統一する必要があります。
この、SSLを導入することによるSEO評価は、わずかの効果しか期待できません。
しかし、Googleはhttpよりhttpsを評価するとアナウンスしたことから、ドメインの正規化が必要となり、評価を引き継ぐためにもリダイレクトして正しく正規化しておきたいところです。
この記事では、SSLを導入した際にhttpからhttpsのドメインへ正規化する方法についてご説明したいと思います。
目次
httpsとは
httpsとは、通常のhttpにセキュリティ機能(s)を追加したものです。
フォームなどで入力する重要なカード番号や、個人情報のデータ送信を暗号化することで、外部の不正アクセスから守ることができ、セキュリティ面で安心したデータのやりとりが可能となります。
httpsだと、購入するユーザーも安心できますし、提供する側も個人情報の漏洩などから守ることができることから、大半の通販サイトが導入されているデータ送信方式です。
httpよりhttpsを優先してインデックスする
Googleは2015年12月に、httpよりhttpsを優先的にインデックスするとアナウンスしました。
参考:HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるようになります
httpとhttpsが混在して両方ともアクセスできるような状態なら、httpsを優先してインデックスするということなので、一時的でも重複する前に正しく正規化して運用しましょう。
では、httpsに正規化する方法をご説明します。
カノニカルタグで「https~」を指定
<link rel="canonical" href="https://example.com">
httpsを優先してもらうため、このようにカノニカルタグでドメインを指定します。
WordPressなどのテンプレートで指定している場合は、忘れなく変更しておきましょう。
※設定のサイトアドレスも変更
「http~」から「https~」へリダイレクトさせる
次に、サイト内全てのページをそれぞれのhttpsページへリダイレクトさせる方法です。
その場合は.htaccessに下記のタグを追記します。
RewriteEngine on RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
※urlの箇所は環境変数なので、そのサーバーにあった内容が表示されます。
また、ログインしなくても良いサイトで、申し込みなど一部のページだけをhttps~にリダイレクトさせる場合は下記のようにページやディレクトリを指定します。
RewriteEngine On RewriteBase / RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/login.php.*$ [OR] RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/cart/.*$ RewriteRule ^.*$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L]
上記の場合だと、/login.phpと、/cart/ディレクトリが強制的にhttpsにリダイレクトされます。
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httpsに正規化する方法まとめ
httpsにするにはまず、SSLを導入する必要があり、そのためにはサーバー証明書を取得購入しなければいけません。
wwwのあり・なしの正規化に関しては下記の記事を参考にしてみてください。
そしてhttpsへのリダイレクト以外にも…
- ページ内のリンク(http~)をhttps~に変更(または相対URLに変更)
- ウェブマスターツールの追加登録
- サイトマップの更新
などの作業が必要となります。
SSL導入には色々な作業コストが発生するため、導入を選択するには慎重な判断が必要です。