タグクラウドとは?タグクラウドのSEO効果について
ひと昔前に様々なサイトでよく見かけたタグクラウドですが、よく使用されるタグがより大きく表示される特徴ある見た目は、記憶に新しいかと思います。
以前は、ユーザーにサイト内を回遊してもらうための手段のひとつでもあり、SEOに強いとされるWordPressにもウィジェットとしてタグクラウドが用意されており簡単に設定することができます。
本記事では最近あまり見かけなくなったタグクラウドについて、SEO効果と使い方についてご説明します。
タグクラウドとは?
タグクラウドは、WordPressにも投稿時に設定できる任意の「文字」をタグとして紐付けることによって、同じくそれに紐付いた記事一覧をカテゴリのように見ることができるものです。
表示も冒頭で説明した大小をつけたものから、cssで見た目を編集して、タグっぽいものにしたりと画像ではないため色々なカスタマイズも可能です。
また、カテゴリなどのアーカイブとは異なり、手軽に数多くのタグを設定することができます。
少しのタグ付けだけで、簡単にひとつのコンテンツができあがってしまいます。
そのため、いくつものタグを作ってしまうことによってサイト内に数多くのタグページが存在する状態となってしまいます。
タグクラウドのSEO効果
では、タグクラウドにはSEO効果はあるのでしょうか?
タグクラウドは内部リンクにもなり、サイト上にタグの数だけページが増えます。
そのため、一見内部リンク対策にもなりクローラビリティの向上にも繋がるため、SEO効果はあるように見えますが、近年は価値のないページはサイト自体の価値をも下げる傾向にありますので、SEO効果を期待してのタグを作成することは危険です。
内部リンクについては下記の記事も参考にしてみてください。
また、下記の記事にもあるように、過度なタグクラウドは実用性にも欠けるため、ユーザーの利便性も下げかねません。
タグクラウドは、検索エンジンに「キーワードの詰め込み」と認識されるようです。
たとえば500個もタグがあったらやりすぎだ。ゴチャ混ぜでキーワードスタッフィング(キーワードの詰め込み)になる。
タグが多過ぎるとユーザー目線で見ても目的のページ・記事を見つけにくくなり、ユーザビリティの低下を招きかねません。
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タグではなくカテゴリを使う
手軽に追加することのできるタグですが、どうしても設置する必要があるのなら、本当に重要なものに限定した使い方にしましょう。
しかしその場合、タグである必要性もあまり考えられないため、カテゴリを使う方がユーザビリティにも繋がるのではないでしょうか?
カテゴリとの違い
タグとカテゴリの違いについてですが、カテゴリはテーマを分岐させた記事をまとめたものに対して、タグに表示される記事一覧は決して同じカテゴリに属するわけではありません。
ですから、タグのアンカーテキストとそこに一覧表示されている記事の内容が異なる、といったことも考えられます。
このことからもタグページは価値を高めることが非常に難しく、noindexにしておく必要があると考えられます。
タグでまとめたコンテンツを作るなら、やはりカテゴリで公開した方がユーザーにもわかりやすくなり、クローラーも何についての記事なのかを把握しやすくなります。
タグクラウドのSEO効果についてまとめ
ここまでタグクラウドについてご説明してきましたが、タグクラウドを設置する場合は必ずタグページにnoindexを設置するよう注意しましょう。
WordPressをお使いの場合はプラグインの「All in One SEO」で簡単にタグページをnoindexに設定することができます。
noindexは、価値のないページを無駄に検索エンジンに認識させない効果があり、サイト全体の価値を下げることなく管理できるためSEO対策として有効です。
価値のないページを質の高いコンテンツへリライトすることも大切ですが、タグページのような場合はnoindexを設定する方が適切と考えられます。
また、noindexについては下記の記事も参考にしてみてください。
さらに、タグページによるタイトル・ディスクリプションの重複も考えられるため、定期的にサーチコンソールも確認してサイト管理することが大切です。