パンダアップデートとは?コンテンツの質が重要な理由
SEO対策をしていると、必ずと言っていいほど耳にする「パンダアップデート」ですが、これはコンテンツの質に関係するGoogleのアルゴリズムで、ペンギンアップデートと並んでGoogleのアルゴリズムの中でも非常に有名なアップデートのひとつです。
そして、SEO対策で高い効果を望むためには、このパンダアップデートの内容を把握してサイトを管理する必要があります。
具体的には、
- 質の低いコンテンツ
- ユーザーにとって価値のないページ
といった、ページ内に広告などが多く、本来のオリジナルコンテンツが少ない、情報量に乏しいといったページを自動ペナルティの対象として、検索結果を下げることで、それまで上位表示されていたサイトやページのトラフィックに大きな影響を与えました。
では、今回はこの「パンダアップデート」について経緯や目的、ペナルティを受けないための対策についてご説明したいと思います。
パンダアップデートの経緯
パンダアップデートは、2011年2月に導入されました。
英語圏から徐々にGoogleの検索エンジンのアルゴリズムに追加され、最初は検索結果に11.8%もの大きな影響がありました。
そして、定期的にアップデートを繰り返し行い、1から2、2から3、3から4と大幅なアップデートを更新し、2016年にはコアアルゴリズムの一部となり、今もなお自動と手動の更新を続けています。
※コアアルゴリズムとは、検索エンジンのアルゴリズムのベースとなる項目で更新のアナウンスはしないとされています。
コアアルゴリズムの一部となる前は、独立したアップデートとして、更新とともに、英語圏で検索結果に及ぼす影響度も不定期に公表してきました。
New Panda data refresh rolling out: ~1.3% of English queries noticeably affected. Background: http://t.co/BoJyWRW2
— Google (@google) 2012年12月21日
また、パンダアップデートの名前は、当時の開発担当の中心人物の名前が由来となっています。
パンダアップデートの目的
これは先も述べましたが、検索ユーザーへ質の高い、価値のあるページを表示するためのもので、質の低いページを検索結果から削除して、ユーザーの検索満足度を向上させるためのものです。
それまでの検索結果というのは、以下のようなページが検索上位に表示されている状態でした。
- 他からコンテンツをコピーしてきたサイト
- コンテンツがほぼアフィリエイトからの情報のみ
- コンテンツファームに該当する質の低いコンテンツ
この、コンテンツファームに対策するアップデートということで、当初「ファーマーズアップデート」とも呼ばれていました。
また、Googleの公式ブログでも「良質なサイトを作るためのアドバイス」でパンダアップデートの詳細を公開しています。
低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。
これによって、文字数やコンテンツの内容が濃い「質の高いコンテンツ」が検索上位に多く表示されるようになりました。
これは、競合よりもコンテンツを作り込み、被リンクなどからクローラーが巡回することができれば上位表示も不可能ではないということです。
影響を受けるサイト
このアップデートによって影響を受けるページとは、コピペで作られたページはもちろん、中身の全くないアフィリページやプログラムによって自動生成されたコンテンツなどに影響を与えます。
※パンダアップデートのペナルティは手動ではなく自動です。
ページの品質に関しては、下記のガイドラインの中からコンテンツに関する項目を参考にしてください。
→Search Console ヘルプ:品質に関するガイドライン
そして、これに対応するためには、サイト内で価値の低いとされるページを積極的にnoindexにしたり、サイト内で似たページがあれば、質の高いページへ優先させるためにcanonicalで指定するなどして、サイト内に存在するページを質の高いコンテンツにする必要があります。
canonicalタグの使い方については下記の記事を参考にしてください。
パンダアップデートによって順位を落とした場合
もし、パンダアップデートのタイミングで順位を落としてしまった場合、ペナルティが自動なためサイトを修正して、クローラーが巡回してくるまで待つしかありません。
SEO対策は、外部・内部も重要ですが、まずはコンテンツをしっかりと作り込むことに集中しましょう。
自動ペナルティに関しては下記の記事も参考にしてみてください。
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パンダアップデートについてまとめ
以上、パンダアップデートでおわかりいただけるかと思いますが、Googleは質の高いコンテンツを評価します。
これが文字量が多いページが上位表示する傾向にある理由のひとつで、サイト内に価値のないページがあればnoindexを設定した方が良い理由でもあります。
Googleはこのパンダアップデート以外にも多くのアルゴリズムを日々、更新しています。
ペナルティを受けないようにするためには、このアルゴリズムに対応するサイト運営ではなく、
ユーザー目線でコンテンツを作ることに重点を置くということが重要となります。