発リンクを設置したページのSEO効果について
よく、発リンク(別ドメインへのリンク)が多いと、本来持っている価値を外部サイトへ漏らしてしまう(リンクジュースが流れてしまう)ため、SEOに不利になる。と言われてきました。
確かにせっかく保持している価値を、発リンクによって外部サイトへ流してはもったいなく感じます。
ではGoogleは現在、発リンクをどのように評価するのでしょうか?
現在のSearch Console ヘルプを見てみると、下記のようなガイドラインを確認することができます。このことからまず、リンクを貼ること自体は問題ありませんが、リンクの数になにか関係あるということがわかります。
ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。
引用:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
ここで、ページのリンクを最大で数千個とありますが、もちろん、リンクの張り方によっては少ない発リンクでペナルティを受ける可能性も考えられます。
では、外部サイトへの発リンクとSEOについてご説明したいと思います。
外部サイトへ発リンクを送るとどうなるのか
外部サイトへ発リンクを送るのは、「被リンク」となり外部サイトの価値を上げることになると言えます。
そして、被リンクはリンクをされる側の外部サイトにだけメリットがあると思われがちですが、外部サイトのコンテンツの引用や参考サイトとして自分のサイトの公開記事を補うということは、ユーザーにとってもその記事は有益な情報になります。
そして、そのような場合に発リンクを設置したページが、検索したキーワードに関連性の強いページとして認識され、全体として高く評価されるということです。
よって、外部へのリンクは使い方によってはSEO効果が期待できるということです。
発リンクにnofollowを使う場面
では、発リンクにnofollowはどのような場面で使うのでしょうか?
nofollow(ノーフォロー)属性というのは、リンク先が信頼できないサイトなどの場合、自分のサイトと関連付けたくない場合や自分のサイトの価値をリンク先に渡したくない場合に設定します。
発リンクは、Googleのガイドラインに違反しているサイトや、マルウェアなどに感染の可能性のあるページにはリンクしないことが最善策ですが、そのようなページにどうしてもリンクしたい場合はnofollowを設定してリンクしましょう。
また、サイトに付いた価値のないurl付きスパムコメントへの対応などにもnofollow属性が有効です。
PageRankスカルプティングの無効化
上記の場合、nofollowを設定することによって、リンク先を評価しないという設定ができますが、PageRankスカルプティングの無効化によって、nofollowされた評価は別の発リンクへの評価とはならなくなり、ページランクの調整には全く意味がないとされています。
※PageRankの更新自体はすでに終了しています。
無闇にnofollowを設定すると、そんなつもりは無くてもPageRankを操作していると認識され、ペナルティの対象となってしまう可能性があるため、通常はnofollowの設定はあまり気にしない方がいいでしょう。
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発リンクのSEO効果についてまとめ
発リンクについてまとめると、基本はあまり気にせず、質の高いコンテンツを作ることを目的に発リンクを設置するべきです。
すると、直接のSEO効果は見られませんが、コンテンツの質が重要視されていることから、参考サイトなどが関連ワードも補っていると全体的に評価され、間接的に検索順位にも期待できます。
ターゲットキーワードに上位表示されているページと相対的に見て、ユーザーに有益なページと判断されるようになります。
そして、リンク先のページなどによって、必要であればnofollowを設置しましょう。