自然検索を伸ばす!表示回数とクリック数から見る改善案
webマーケティングの施策を日々進めていると、多くの方がgoogleアナリティクスやgoogleサーチコンソールを導入してwebサイトのトラフィックの推移を確認しているかと思います。
その中には、思うように自然検索からのトラフィックが伸びない…とお悩みのサイトもあります。
自然検索からのトラフィックが伸びない原因は、主に検索上位に表示されていないことですが、以下の項目を確認してみると改善案もさらに考えやすくなります。
- どんな検索クエリに対して何位なのか?
- その検索クエリにはどれくらい需要があるのか?
- その中でどれくらいのクリック率なのか?
それでは、以上のことを踏まえて、検索結果とクリック率から考えられるトラフィックの伸び悩む原因と改善案について解説したいと思います。
目次
SEO対策とクリック率の関係
SEO対策を施したサイトを運用する上で検索結果からのクリックは重要です。なぜかというと検索結果でクリックされるという事は、そのサイトへの流入に繋がるからです。
それでは検索順位別クリック率はどのくらいかというと、次の表をご確認ください。
Search Position1 | 39.8% |
---|---|
Search Position2 | 18.7% |
Search Position3 | 10.2% |
Search Position4 | 7.2% |
Search Position5 | 5.1% |
Search Position6 | 4.4% |
Search Position7 | 3.0% |
Search Position8 | 2.1% |
Search Position9 | 1.9% |
Search Position10 | 1.6% |
引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024
Search Positionが掲載順位を指しますが、1位のクリック率が「39.8%」に対し、2位は「18.7%」と大きく差が開きます。
このことからもSEOで1位を目指す事が重要とわかりますが、
例え、1位に掲載されていなくてもクリック率を高める改善を施していきたいところです。
※1位のポジションに強調スニペットが表示されていた場合は、強調スニペットのクリック率(CTR)が42.9%となるようです。
クリック率(CTR)を求める計算式は、次のとおりです。
クリック率は、表示回数とクリック数の要素がポイントですが、キーワード毎のクリック数・表示回数を確認してみましょう。
検索クエリに対する記事の状態を調べる
では、投稿した記事などのページの検索パフォーマンスを確認しましょう。
検索結果にどれくらい表示されているのかを調べるために、googleサーチコンソールのメニューから「検索結果のパフォーマンス」ページを開きます。
ページ下部を確認すると、検索クエリごとに、検索結果にどれくらい自分のページが表示されたかという「表示回数」と、その表示された内「クリック数」はどのくらいかがわかります。
上記レポート上で確認できる表示回数は有料広告を含まないため、検索結果上で検索クエリが表示(検索)されている数、またそこからクリックされてwebサイトに誘導した数(クリック数)を比較的正確に知ることができます。
また、検索結果のパフォーマンスでは、ページ上部の検索タイプを「画像」にする事で画像検索経由の表示回数やクリック数も確認する事ができます。
詳しくは「Google画像検索表示を最適化!画像SEOの進め方」をご確認ください。
それでは、この辺りの数字を元に、表示回数やクリック数の改善案を考えていきたいと思います。
検索上位に表示されているのにクリック数が少ない
検索意図を捉え、コンテンツの内容が良く、Googleに高く評価されると、検索結果の上位に表示されます。
しかし、掲載順位が上位に表示されていても、クリック数やクリック率(CTR)が低い場合、検索ユーザーからそのページをクリックして閲覧したいと思われていないという可能性が考えられます。
この場合の改善策は、検索結果に表示されるページタイトルとメタディスクリプションを修正してクリック数やクリック率(CTR)の改善を検討してみましょう。
掲載順位が上位でも表示回数が少ない
掲載順位が1位であっても表示回数が少ない場合は、そのキーワード自体がニッチなキーワードである可能性が高く、その検索クエリで検索するユーザーがそもそも少ないと考えられます。
しかし、そのようなニッチな検索クエリに対して、上位表示されていれば、数少ない情報なためCTRも高くなる傾向にあります。
このような上位に表示されるページを増やすことによりロングテールのキーワード対策を継続して進めると、webサイトにとって後々の安定したトラフィックを確保することができるようになります。
「掲載順位が上位でも表示回数が少ない」場合、該当の記事コンテンツを改善する必要はありませんが、もう少し広義の、検索ボリュームの多いキーワードでも記事を作成し、上位表示を狙ってみましょう。
表示回数は多いのにクリック数が少ない場合
「表示回数は多いのにクリック数が少ない」場合を考えてみましょう。
まず表示回数が多いという事はたくさん検索されている需要のある検索クエリと言えるため、自然検索(SEO)経由のトラフィックを増やすためには、掲載順位をもう少し上げる事や、先ほどと同じくクリックしたくなるページタイトルとメタディスクリプションに変更する必要があります。
検索クエリの表示回数は多いという事は自分のページが表示されている状態なので、後はクリックしてもらうためのアピールをすることが重要です。
ページのパンくずリストを構造化データで設置して、検索結果にパンくずリストを表示する事で差別化を図ることも有効といえます。
このように、自然検索からのトラフィックが伸びない理由には、検索クエリに対する需要や、タイトル・メタディスクリプションが魅力的か?などが影響してきます。
その他、ビッグキーワードだけを狙うのではなく、クリック数の改善やロングテールを伸ばすことなども考えられます。
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自然検索を伸ばすための改善案についてまとめ
以上のことから、自然検索を増やすためには記事に対する検索クエリの検索パフォーマンスを調べることが重要となってきます。
検索ボリュームが多過ぎるとそれだけ競合も多いためSEO対策をしても上位表示が難しく、逆に少な過ぎても検索するユーザーがいないので、クリック数が伸びません。
ある程度検索ボリュームがあり競合に勝てるキーワードを設定したコンテンツを継続して投稿、またはリライトしていくことが重要です。
そして、検索結果に上位表示するためには、必ず1ページにつきテーマ(キーワード)をひとつ設定して「質の高い記事」を作り上げましょう。
また、1ぺージ1キーワードで記事を制作するポイントについては、下記の関連記事も参考にしてみてください。
そして、検索結果に表示されたページの中から自分のページをクリックしてもらうために、魅力的且つ、簡潔なページタイトルと、ディスクリプションを設定しておくことが大切です。
内部対策を行い、記事の投稿を続けることで、通常は自然検索からのトラフィックが伸び続けていきます。
しかし、自然検索からのトラフィックが横ばいの場合、必ず原因があるはずなので改善してサイトを管理していきましょう。
また、表示回数、クリック数、クリック率という指標はリスティング広告など広告運用においても当てはまります。
広告のパフォーマンスを改善する事で、表示回数やクリック数、クリック率を向上させる事は、コンバージョン数にも影響します。
このように、表示回数やクリック数を理解する事で、SEOやWeb広告の運用にも役立つので、是非パフォーマンスを見直してみましょう。